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ブラックスワンに怯えて投資ができなくても、しばらくすると再びバブルに踊ってしまうのもの。投資を長く続けるには忘れない工夫が必要です。(バックナンバーはこちら


長く投資をするための工夫

 サブプライムショック、ギリシャ危機、ジャスミン革命、東日本大震災と福島原発事故など10年に一度、100年に一度、あるいは800年に一度ともいわれるような大イベントが続いています。このため、「ブラックスワン」や「べき分布」という概念はかなり一般的になってきたように感じられます。

 一方で、金融のプロと言われる方々の中には、「ブラックスワンを過度に恐れる必要は無い」という意見も少なくは無いようです。

大イベントは一旦起こると思考に大きな影響を与える

 想像していなかった事態であっても、一旦起こると大きな影響があるイベントは、その発生確率以上に人々の思考に影響を与えると言われています。例えば、東日本大震災なみの自然災害が起こるとは思われないような国においてまで原子力発電そのものを見直す機運が広がっており、大イベントの影響の大きさを物語っていると思われます。

 同様に投資に関しても、1度大きなショックやイベントがあると、「もうリスク投資はこりごり」とか「現金が一番」といった行動が極端に増えることも知られています。大イベントの直後はその影響を過大に見てしまうという意味では、「ブラックスワンを極度に恐れることは無い」ということもいえるかもしれません。

ブラックスワンを忘れるリスク

 一方、時間が経過すると大イベントの影響を忘れてしまう傾向にあることもよく指摘されます。日常生活でもそうですし、投資においてもこれは当てはまります。ブラックスワンを忘れてしまうことにより、備えが次第におろそかになり、儲けが出るとポジションを大きくしてしまい、バブルに踊って痛い目を見るというが繰り返しされると個人的には考えています。

 また、投資を長く続けるということは、何回もブラックスワンを経験することとほぼ同義と思われます。つまり、いかに忘れないようにするかが重要となりえるわけです。

長く投資を続けるための工夫

 投資経験を積めば、ブラックスワンに備える重要性は身にしみて分かってくることが多いと思われます。逆を言えば、それを理解しないと長期間投資を継続することは難しいとも考えられます。具体的には、投資経験が浅いうちに過大な投資を行うことを避け、投資金額を限定してeワラントなどで幅広く投資経験を積むことも有効と思われます。

 また、毎年手帳を変えるたびに「ブラックスワンを忘れない」と1ページ目に書き込んだり、PCのスケジュールで半年毎に同種の警告メッセージが出るようにしたりすることも意外に役に立つと個人的には考えています。

 さて、長く投資するためには、目先の乱高下に惑わされてはいけませんが、それではここで視点を変え、長期的なコモディティ相場と新興国経済の循環の関係を見てみましょう。(次ページへ続く)



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長く投資をするための工夫

大イベントは一旦起こると思考に大きな影響を与える

ブラックスワンを忘れるリスク

長く投資を続けるための工夫

新興国の先進国へのキャッチアップが続く

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プロフィール
土居 雅紹ドイ マサツグ

一橋大学商学部卒。ノースキャロライナ大学経営大学院MBA取得。大和証券での証券アナリスト、デリバティブ営業、大蔵省財政金融研究所勤務を経て1998年ゴールドマン・サックス証券入社。2000年にeワラントを開発・導入。2011年8月よりeワラント証券COO。CFA協会認定証券アナリスト(CFA)、 日本証券アナリスト協会検定会員。
主な著書に『勝ち抜け!サバイバル投資術』(実業之日本社)がある。


本記事は、投資や貯蓄などマネーを活用するための情報提供を目的としており、続きを見る

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