ギリシャ不安が日本株にプラス材料と働く理由
2月25日のニューヨーク外国為替市場で、円は対ユーロで大幅に反発し、前日比1円55銭円高・ユーロ安の1ユーロ=120円70~80銭で取引を終えた。一時119円66銭まで上昇し、昨年2月以来約1年ぶりの高値を付けた。このような1年ぶりの高値を付けたり、安値を付けたりするケースでは、デイトレーダーはすぐにピンとこなくてはならない。「上下どちらか分からないが、早晩、ユーロは大きく動くことになるな」と。
相場には、売り手と買い手がいる。そこで、デイトレーダーは売り手の勢力と買い手の現状と先行きの勢力を自分なりに分析し、今後、どちらの勢力が勝つかの判断をする。そして、勝ち馬と思った勢力に賭けるべきだ。これが最も効率の良い投資だと思う。

なお、当コラムは株のデイトレのコラムであり、FXのコラムではない。しかし、輸出立国の日本にとって、ユーロ高は日本株にプラス材料であり、ユーロ安はマイナス材料であり、決して、無関係ではない。特に昨今、ソブリンリスクが強く意識され、外国の経済金融情勢が日本株の動向に大きな影響を与えているのだ。円相場の動向は、日本株に大きな影響を与えていることを忘れてはならない。
投資家を不安にさせる、ギリシャへの懸念
それはともかく、現状のユーロ安の主因は、ギリシャの財政懸念であることは論を待たない。これが他の財政が脆弱なスペイン、ポルトガルなどPIIGSへの懸念につながっているのだろうが、現時点での根本的な原因はギリシャとみてよいだろう。
2月24日、S&Pはギリシャの格付けを、1ヵ月以内に1~2段階引き下げる可能性があると発表した。万が一、S&Pが2段階格下げを実施したら、ギリシャ国債は「トリプルBマイナス」と、一般的に「投資適格」とされる中で最低水準となる。またムーディーズも、ギリシャが打ち出した財政再建計画から外れていくようなら、格下げの可能性があると述べたと報じられている。
大手格付け会社のギリシャに対するネガティブな見解が、市場に動揺を与え、ユーロは円だけなく対主要通貨に対して急落したのだ。
また、ギリシャの大規模ストライキが世界のメディアを通じて大々的に報じられたことも、投資家の不安を増大させた。ギリシャ全土で24日、主要労組による大規模なゼネストが行われた。主要労組は政府が表明した歳出削減や増税案に反対を表明し、首都アテネの交通網が麻痺し、多くの病院、学校が閉鎖されるなど混乱が広がった。一部で警官隊との衝突もあり、警察が催涙ガスを使った。これが映像として、世界に伝わった。
「本当に、ギリシャの財政再建はできるのか」と投資家が不安になるのは、無理はないだろう。(次ページへ続く)







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