日経平均、年初飛ばし過ぎて早くもバテ気味か
日経平均株価は、年初から11000円目前まで順調に上昇しながらも、ワンタッチできずに失速。今や、10000円割れに近い位置にある。マラソンでいえば、前半飛ばしすぎて後半バテたような情けない展開といえ、2010年1月の月足のローソク足は「陰線」を形状してしまった(大発会の始値より1/29終値が安い状態)。
ある市場関係者は、「1月の月足陰線は不吉。このパターンは年間を通じて相場が悪くなりやすい」という。今年の日本株市場、大丈夫なのだろうか?
「木を見て森を見ず」が正解
今年の相場についてだが、「昨年までとは雰囲気が違う」との声がよく聞かれる。「相場を昨年のような見方で見ていると、読み違えるケースが多い」というベテランの現物株ディーラーのコメントが興味深かった。
このディーラーは、昨年までは現物株を売買する際に、「日経平均先物の動きを横目で見ながら、現物株を見る」というのが基本だったという。
古くからの相場の格言に、「木を見て森を見ず」というものがある。これは、現物株(木)を売買するに当たって、全体の相場の流れ(森)を見ないのは良くないという戒めの言葉である。先物(森)を見ながら現物(木)を見るというのは、プロとしては当然のことであるわけだ。

しかし、こと今年の1月からの動きでいえばそれではダメだったのだそう。「先物で全体像を見るより、例えばソニー1銘柄だけを見ながら全体の流れを予想し、個別株を売買するようなやり方にしなければ読み間違える相場になっている」のだという。相場の格言とは逆で、「木を見て森を見ず」が正解だったというわけだ。
最近でいえば、「日経平均が下落したのに、ソニー<6758>が大きく上昇する」という違和感ある動きを示したのは1月13日だった(当日にソニーに特段の買い材料があったわけではない)。
仮にソニーを判断指標として見ていた参加者であれば、「日経平均は弱いけど、まだ明日も強いだろう」と考え、翌日1月14日に向けてロング(買い)のポジションを持ち越せていたことになる。
しかし、日経平均の指数を見ていた参加者であれば、「天井を打ったかもしれない」と考え、ロングのポジションを外す、下手すればショート(売り)の新規ポジションを作る形で翌日を迎えた可能性が高い。
フタを開けると、翌日の日経平均は寄り付きから大幅に上昇したのだった。この場面では、ソニーという木を判断指標にして、日経平均という森を見ないという一般的には「邪道」な手順を踏んだ投資家が勝者になったわけである。さて、その際、現物ディーラーはソニーという木を見て何を読み取っていたのだろうか?(次ページへ続く)
















