日本人に投資が浸透するも、欧米と比較すると投資金額が少ない現状
MONEYzineをご覧のみなさん、こんにちは。ヘッジファンド証券株式会社の眞野定也(まの さだや)です。この連載では3回にわたって、これから投資を始めたい、もっと安定的にリターンを得ていきたいなど、資産運用についての情報やヒントを求めているみなさんと一緒に「未来のための投資選択」を考えていきたいと思います。なお、以下に記載するのは私の個人的な見解であり、会社公式の見解ではないことをあらかじめお断りしておきます。
私は現在35歳で、主に富裕層向けだった商品(私募投信商品のヘッジファンド)を一般向けにインターネットを通じて提供する会社、ヘッジファンド証券株式会社を2010年に設立し、同社の代表を務めています。
私が、金融業界に初めて身を置いた1999年に比べると、ビジネスパーソンはもちろん、主婦や定年を迎えた人たちが、インターネットを使って金融商品の取引を行うことは、当たり前の時代となってきました。
面倒な手続きが不要ですぐに始められるという手軽さも手伝って、ネットを使って株式やFXで資産運用を始める人の数は飛躍的に伸びています。また、日本だけでなく、世界的に経済状態が厳しい時代を生き抜く手段として、投資を始められたという方も多いと思います。
多くの方が投資に対して理解を深め、運用に関しての知識を増やしていますが、まだまだ、日本人が個人の資産を投資に当てる割合は、欧米諸国と比較しても少ない傾向にあります。
日本の運用資産の現状 運用資産12.5%、現預金55.2%
次のグラフを見てください。米国、ドイツ、英国、フランスなどの主要国と比較すると日本人の運用資産は12.5%と最も低く、一方で現預金の割合が55.2%と、とても高いことがわかります。

ONS”National Statistics”、Deutsche Bundesbank “Germany Finanoial Flows”、
Banque de France”National Finanoial Accounts”
なぜ日本人は資産を運用せずに、銀行にお金を預けるケースが多いのでしょうか。それは、日本人の国民性やお金に関する文化が関係していると思います。
「いま株をやっているんだ」「FXを始めた」と周りの人に言ったとき、「え~、そんなことやってるの!」と少し怪訝な顔をされた、という経験、投資経験者であれば一度や二度あると思います。投資と聞くと「お金儲け」や「山っ気がある」と野心家のように思われてしまうのは、まだまだ一般的に資産運用にはマイナスのイメージが強かったり、投資に関する正しい知識が浸透していないことなどが考えられます。
これは、悪いことではありませんが、いま日本が直面している問題点を分析していくと、そのようなことを言ってはいられない現実が浮き彫りになってきます。(次ページへ続く)







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