放射線に対する不安が懸念される中、「機能性物質による被ばく低減化研究会」は、2011年12月、全国の20代~50代男女1200名を対象に、放射線対策に関する意識調査を実施した。
それによると、震災直後に放射線対策をしていた人は約26%に達していたが、「今も対策をしている」と答えた人は15%まで低下した。放射線対策をしなくなった理由は、「対策方法を知らないから(24.1%)」という回答が最も多かった。
そこで、放射線対策をしている人に、現在、正しい放射線対策が出来ているか尋ねると、「出来ている・まあまあ出来ている」は48%にとどまり、過半数が「出来ている自信がない」と答えた。放射線対策に対する正しい知識が不足していることが、放射線対策を実施しなくなる主な要因のようだ。
また、放射線対策をしたいと思うか尋ねると、67.5%が「お金をかけてでも放射線対策したい」と答えた。その費用は「1000円まで」が31.8%で最も多く、「1000円以上5000円未満」が25.8%、「5000円以上1万円未満」が9.1%だった。特に、乳児や幼児を抱えている人が放射線の影響を心配しているようで、「5万円以上」との回答も0.3%あった。多くの人にとって、放射線に対する不安は今でも根強く残っている様子がうかがえる。
そうした背景もあって、最近では、放射線に対する不安心理に付け込んだ怪しいビジネスも登場し、問題視されている。国民生活センターによると、放射性物質への不安を抱く消費者に対し、「体内被ばくに効果がある」「放射性物質を完璧に除去可能」「チェルノブイリ原発事故の際に使われた商品」などと勧誘し、トラブルになるケースもあるという。
放射線の不安が増加すれば、それに伴って、詐欺まがいの業者も増えることが予想される。被害に遭わないためにも、放射線対策への正しい知識を持つよう心がけたい。
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