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 はみ出し銀行マンの横田濱夫氏が、悩めるMoneyZine読者の投資相談に答えます。投資相談 Vol. 19は、不景気の中、転職後年収が下がり、住宅ローンの返済に苦しむ39歳の男性です。(バックナンバーはこちら


今月の読者からの投資相談 Vol.19

 2年半前に4900万円でマンションを購入しました。うち4200万円は銀行ローンです。当時は大手電機メーカーに勤めていたため、かなり好条件で借りることができました。でもその後、転職した先の新興企業が業績不振に陥り、大幅給与ダウンとなってしまったのです。年収はマンション購入当初の税込み850万円から400万円弱へと激減しました。毎月の返済額は22万円、ボーナス月は48万円。パート勤務の家内の収入とあわせてもどうしても足りません。このまま家を銀行に取られてしまうのでしょうか。(39歳・男性 IT関連企業勤務)

はみ出し銀行マン・横田の答え

 なんかこう、いくつもの不運が重なっちゃったよねえ。不運の中身は、だいたい以下のように分かれると思う。

1. 価格的に2年半前という、ほぼ不動産ミニバブルのピークで買ってしまったこと。
2. 大きな安定した企業から、小さな会社へ転職してしまったこと。
3. ちょうどそこへ、まれにみる大不況が到来してしまったこと。

売ったところで返せない

 1については当時、銀行もそうとう売り込んだんだろうね。「買え、買え!」「借りろ、借りろー」って。通常、融資限度は購入価格の8掛けだ。この場合なら4900万円×80%=3920万円。なのにそれを上回る額を貸し付けたことからも、銀行の積極姿勢がうかがえる。その4900万円のマンションだけど、仮に今、売ったらどうなるか?

 すでに中古になっちゃったし、4000万円で売れれば御の字だろう。巷にこれだけ新築マンションが売れ残っている中、下手したら3500万円くらいにしかならないかもしれない。返済が始まってまだ2年半じゃ、借金の元本もたいして減ってないはずだ。売却代金を返済に回してもなお、借金が残ってしまう可能性もある。

キャリアアップは過去の言葉?

 2の転職については当時、「キャリアアップ」「ヘッドハンティング」なんて言葉が流行っていた。どうやらそれに引っかかっちゃったのか。目先の好条件や「やりがいのある仕事」には必ず裏がある。自由がきく分、社歴は浅く不安定。不況抵抗力は弱い。東証1部企業とヘラクレスやマザーズの企業を比べればわかるだろう。

 3の大不況到来については、先刻ご承知のとおりだ。とにかくもう、なっちまったもんはしょうがない。ここから先「じゃあなにができるか?」「どうしたら家を取られないで済むか」を考えてみよう。(次ページへ続く)



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プロフィール
横田 濱夫ヨコタ ハマオ

 1981年に中央大学商学部を首席で卒業し、横浜銀行に就職。融資業務などを担当し、在職中に銀行の内幕を暴露した『はみ出し銀行マンの勤番日記』を執筆し、40万部を超えるベストセラーに。その後もヒット作を連発し、後に横浜銀行を退職し、作家活動に専念する。また、株式投資・不動産投資のマネー評論・講演も行っている。ホームページ「はみ出し銀行マンの秘密会議室」でも情報を発信中。


本記事は、投資や貯蓄などマネーを活用するための情報提供を目的としており、続きを見る

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