米映画テーマパーク、ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(大阪市)を運営するユー・エス・ジェイ(USJ)の筆頭株主の米ゴールドマン・サックス・グループなどが、USJ株に対しTOB(株式公開買い付け)を実施すると19日に発表した。
TOBは対象の株式会社の経営権の取得などを目的に、株式の買い取りを希望する者が、買い付け期間や買い取り価格などを公表し、不特定多数の株主から株式市場外で株式を買い集める制度のことで、USJのTOBは買収価格が1株5万円で、買い付け期間は3月23日から5月21日で実施される。
しかし、TOBといっても今回USJの株式買い付けは、ゴールドマン・サックス・グループの企業にUSJの経営陣が参加していることから、事実上のMBOとなる。MBOとは、会社の経営陣が株主から自社の株式を譲り受けることで、独立する行為のこと。USJは現在、株価が低迷しており、全株をいったん買い取ったうえで非上場となり、経営体質の強化に取り組む。その後、企業価値を高めたうえで再上場し、差益を得るのが狙いとみられる。
USJは 2001年に開園してから毎年のように新規アトラクションを導入し、入場者数の増加に努めてきたが、近年は売上が伸び悩んでいた。レジャー施設業界では「東京ディズニーリゾート」を展開するオリエンタルランドのひとり勝ち状態で、入場者数も07年はユニバーサル・スタジオ・ジャパンが864万人なのに対し、東京ディズニーランド・シーは2500万人と3倍近くの差がついていることが株価低迷の一因になっている。

ただし光明がないわけではない。近畿に住む人の入場料を値下げし、今月から開業後初の夜間パレード始めて以降、入場者数がそれまでの5%前後の前年割れから一転し、約10%増えている。今後はさらなるサービスの質の向上や魅力的なアトラクションを取り入れることで、企業価値を高めることで、再上場後の差益を掴み、ディズニーの牙城に迫りたいところだ。
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