兆の時代がやってくる
今年のキーワードは「兆」ではないかと年初から言っている。話題の漢研が年末どんな漢字にしてくるかは知らないし関心もないが、経済や市場ならまず兆となるのは固いだろう。いま天から地球を冷静に見ていれば、世界中で「兆」単位のカネが作りだされているのが見えてくるだろう。
アメリカの70兆円を上回る景気対策、FRBの1000兆円にものぼる金融機関への資金注入、中国では50兆円以上、欧州ももう何でもありの滅茶苦茶ぶりで、集計するのが面倒なほど巨額なカネが経済に注ぎ込まれている。文字通りなり振り構わず目先の蟻地獄から抜け出そうと必死なのだから、いずれどこかで効果が出てくるだろう。
それにしても欧米のやることはえげつない。日本人は忘れっぽいがこれまで連中が日本に何を言ってきたか、どういう注文をつけてきたか思い起こしてみるといい。
1980年代はとてつもなく強い日本の時代だった。日本中の銀行が地銀にいたるまでNYやLDNに支店を出し、カネをじゃんじゃん貸し出したから、そこいら中の目ぼしいビルやホテルが日本勢によって買収され、欧米企業の買収も盛んに行われた。
そこで彼らが考え出したのが日本を骨抜きにする方法である。日本の強さの源泉が強い国際競争力と、株高、土地高にあると見抜くと日本車バッシングや日本の金融機関への規制強化(いわゆるBIS規制)や円高への要求を行い。そのため一気に日本の勢いは衰えバブルは消滅し、失われた10年という苦しみを味わうことになった。

後知恵を先に出す
ところが因果応報とはこのことで、日本憎しで強化したはずのさまざまなルールや規制がいまやブーメランのごとく彼らにはね返ってきた。
















