投資をギャンブルである競馬に例えるとは何事か、と怒られそうですが、投資とはギャンブルではなくともギャンブル性があると私自身は考えています。人間の「欲」が素直に現れるギャンブルから学べるものがあると思います。(バックナンバーはこちら



株価暴落後に冷静さを欠く投資家心理

 100年に一度の危機と言われる中、日経平均は100年に一度の反騰相場とも言えそうな1ヶ月で約30%の上昇を見せ、ようやく一息ついた格好となりました。

 とはいえ、日経平均株価は未だ1万円下の水準であり、まだまだ企業にとっても、個人投資家にとっても厳しい状況であることに変わりはありません。

 昨年のリーマンショックからの株価(指数)下落により、資産を大きく減らした投資家も少なくないことでしょう。そして、その損失を取り返そうとしている個人投資家も少なくないと思いますが、その取り返そうとする心理から、冷静さを欠いた投資行動をしている投資初心者の方が少なくないように見受けられます。

 今回は、投資初心者が陥りやすい典型的な負け(退場・破産)パターンを、競馬の第12レースに例えてみていきましょう。

なぜ最終レースの馬券売り上げ額は大きいのか?

 競馬に詳しくない方のためにご説明しますと、競馬は1日に1つの競馬場につき通常12レースが行われます。朝から第1レース、第2レースと順次行われ、第11レースがメインレース、最終レースが第12レースとなります。

 当然ながら、メインレースである第11レースが最も注目が高いレースで有名な競争馬の出走も多く、馬券の売上高が一番大きくなります。

 メインレースである第11レースには(古馬戦であれば)「それなりの馬(データが揃った馬)」が出走します。対して、最終レースである第12レースは無名な馬、データ不足の馬、長いこと勝ちから見放された馬など、予想が難しいレースである場合が少なくありません。

 しかしながら、予想が難しい、注目度の少ない第12レースの売り上げが異常に大きい金額(馬券売り上げ額)になることが少なくありません。

 なぜか? 答えは単純です。第1レースから負け続けた人、メインレースである第11レースで大きく負けた人が、「取り返そう、収支をプラスにしようとして」第12レースに有り金をつぎ込むからです。

 相場が大きく動き、読みを外し、自己資産を大きく減らした、含み損が拡大した投資家(投機家)が、損失分を取り返そうとして、難解な相場展開にも拘わらず、自己投資・投機資金を拡大し「取り返そうとする、収支をプラスにしようとする」行為と、これは非常に似ています。

取り返そうとする投資家の判断基準

 興味深いのは、その際の馬券購入の判断基準です。負けている人は、すでに馬もレース展開も考えていない場合が少なくないのです。彼らの最も重んじる判断基準は「オッズ」です。(次ページへ続く)



1 2
→

【FXランキング】 FXランキング 最新FXランキング スワップFXランキング 手数料FXランキング 口座数FXランキング 会社
【FXを徹底比較】 FX比較 取引コストFX比較 手数料FX比較 通貨ペアFX比較 発注機能FX比較 サービスFX比較 安全

INDEX
株価暴落後に冷静さを欠く投資家心理

なぜ最終レースの馬券売り上げ額は大きいのか?

取り返そうとする投資家の判断基準

馬はオッズを見て走らない。相場は自身の損失・含み損を解消すべく動かない

市場参加者の心理と行動を想像し、相場での収益機会を見出す

関連記事

個人投資家が「単純な情報」に踊らされ売買に走るのはなぜか [2010年08月27日]
グーグルなど大手がソーシャルゲーム会社を買収 日本のゲーム会社の株をこう動かす! [2010年08月26日]
「円高で株安」はステレオタイプの思考 マスコミは時代が変わったことに気付くべきだ [2010年08月24日]
日本株が安いと思っているのは日本人だけ 外国人が「割安デハナイ」と考える理由 [2010年08月22日]
先読みしにくい相場でも確実に動く銘柄とは 【日経新聞の読み方】第25回 [2010年08月20日]

注目の求人情報
Webディレクター/総合デザインプロダクション
▼業務内容 ・コーポレートサイトをメインに、さまざまなサイトのディレクション及びデザイン制作 ・案...
営業企画・マーケティング/株式会社はてな
会社自体のコーポレートブランドの向上、提供するサービスをより多くの方に使って頂くためのお仕事をし...
Webデザイナー/大手不動産グループ会社
<担当業務> ・商品販促ページの作成(デザインテーマは"高級感""リッチ"なものが多いです) ・画像編集...

注目リンク
プロフィール
Heywardヘイワード

本業絶不調のため、やむなく相場で食っている一個人投資家。
「勝たなくてもいい・負けなければ。負けても負けの金額を限定すること!」をテーゼに先物相場で日々奮闘中。
楽観的・魅力的な先物相場の見方は証券会社にお任せして、私からは先物の恐ろしさ、個人投資家が陥りやすい相場に潜む罠、相場に起こる事象の見方・解釈、相場に挑む際の心の持ちよう等々を、個人投資家ならではの、しがらみのない立場で、皆様にお伝えできればと思います。
日々の相場概観、ザラ場リアルタイム情報はブログ「株と先物の勉強会」にて更新中。


本記事は、投資や貯蓄などマネーを活用するための情報提供を目的としており、続きを見る


名前:
内容(テキストのみ1200文字まで):*
アイコン:
なし

投稿規定に同意して

スポンサーサイト