MONEYzine(マネージン)

一覧から探す

なぜドル円は100円を超えないのか

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
2009/05/24 10:00

 26年もの間、為替の世界に身を置いてきた著者が未曾有の金融危機・為替危機にある現在の為替相場を分析。今後の動きを展望する。(バックナンバーはこちら)

なぜ米ドル円は100円を超えないのか

 なぜ米ドル円は100円を超えないのか。このことを考える前にまずドル円やドルユーロなどの各種チャートをチェックしていただきたい。

 これらの指標の特徴として言えるのは、以下3点だ。
 まず1つ目が、サブプライム以降はドル円が特に日米の株価と並行して下落したこと。

 2つ目に、より長期的に見てもドル円は日経にパラレルで動いていること。つまりドル円は景気が良くなれば円安になり、景気が悪くなれば円高になるという、ファンダメンタルズと逆行した動きになっている。

 そして3つ目が、最近ドル円は100円以下に半年以上滞在し、史上安値圏に張り付いているが、ユーロなどは最高値1.60米ドル近辺からかなり下落しており、米ドル全面安がゆえの円高とも言えないことだ。

 今回は「なぜドル円が100円の上に上昇しないのか?」という表題について考えてみたい。古い人間とお笑いかもしれないが、ドル円が360円時代を知っている人間にとっては、やはり100円以下のドル円は居心地が悪い。

ドル円が100円の下に潜った期間

 過去10年ほどを見てもドル円の平均値は120円程度であったし、そのころは何度か100円に近づくたびに、「1ドル=100円で通貨の切り上げ(デノミネーション)が行われて1ドル=1円になる」という観測も聞かれたものだ。

 実際ドル円が100円の下に潜った時間は100円の上にいた時間に比較すると過去30年間でも合計18カ月に過ぎない。100円以下に潜ったその期間をまとめてみよう。

1. 1995年1月から1995年までの10カ月間。この間4月には79.75円の史上安値を示現。
2. 2008年3月に4週間程度。安値は95.74円
3. 2008年10月から今日まで8カ月間程度。安値は87.11円。4月初めに1週間程度100円の上に上昇したが、現在再びダウン。

 それでは、現在の円高は理論的な裏付けのある妥当なレベルと言えるのか。為替変動要因別に検証してみたい。(次ページへ続く)


【FXランキング】 FXランキング 最新FXランキング スワップFXランキング 手数料FXランキング 口座数FXランキング 会社
【FXを徹底比較】 FX比較 取引コストFX比較 手数料FX比較 通貨ペアFX比較 発注機能FX比較 サービスFX比較 安全

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

関連記事

もっと見る

著者プロフィール

  • ジョー津田(ジョー ツダ)

    本名は津田 穣(つだ みのる)。1978年東京銀行(現 東京三菱UFJ銀)入行。1982年、当時オイルマネーが潤沢であった中東のバーレーン支店において為替・資金ディーラーとしてスタート。ロンドン支店チーフディーラー、本店オプションチーフを務めた後、1990年に外資系銀行(米系、スイス系)に転出し、為替・資金業務に携わる。
    1995年に来豪し第一勧業銀行(現 みずほコーポレート銀行)の為替ヘッドとして2007年まで活躍。顧客に的確な市場情報の提供/アドバイスを行い、豪州各地で講演会や市場説明会を実施して顧客の評価を得る。
    2008年から知り合いの投資家の運営する AT FUND, Sydneyにファンドマネージャーとして参加し現在に至る。在豪10年以上の間に培った市場関係者との良好な関係を現在も維持し、日本の投資家に向けて市場メッセージを送り続けている。

この記事に登録されているタグ

本記事は、投資や貯蓄などマネーを活用するための情報提供を目的としており、続きを見る

スポンサーサイト

All contents copyright © 2007-2017 Shoeisha Co., Ltd. All rights reserved. ver.1.5