資源国に投資マネーが再び流入している。原油や天然ガスが豊富なロシアの代表的株価指数であるRTS指数は昨年末と比べて7割以上も回復し、オーストラリアドルやニュージーランドドルなどの資源国通貨は、6月に入ると米ドルに対して8ヶ月ぶりとなる高値水準をつけている。
昨年秋のリーマン・ショックに端を発した金融危機以降、円やドルに集中していた世界マネーはなぜ今、資源国へ向かっているのか。
投資資金がロシアやオーストラリアなどに流入しているのは、原油価格の急上昇や米株式市場の上昇を受けたものだ。投資家が先行きの世界経済の底入れを見越し、円やドルに逃避させていた資金を相対的にリスクが高いとされる高金利の新興国や資源国通貨に注入している。逃げ場所を探し、守りに入っていた投資家の投資意欲が世界的に回復してきており、金融市場が落ち着きを取り戻すにつれ、リスク資産への資金還流も続くと見られている。
ただし現在の景気回復期待に実際の景気が追いついてこれるかどうかは未知数だ。経済の回復が弱いまま原油先物価格などが上昇を続けるとインフレ懸念が高まり長期金利が上昇、世界経済への悪影響も懸念される。そうなると資源国への投資は止まり、ドルが買い戻される可能性もある。
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