スープ作りからトッピングを載せるまですべて全自動で調理するラーメンロボットがマスコミに取り上げられ話題となっている。巨額の初期投資を回収できるか。



 先月にオープンした、人間の力をまったく借りずロボットだけで調理する名古屋のラーメン店「名古屋総本家 ふぁ~めん」が地元のテレビ局や雑誌に取材されるなど話題となっている。

 店舗は産業用機械などを手掛ける地元企業のアイセイが運営している。同社は企業からの受注が多く、「普通に機械を展示するだけでは、たくさんの人に興味を持ってもらえない」のが悩みだった。そこで自社製品を幅広い年齢層の人に知ってもらえるようラーメン店を開くアイデアを思いついたという。ラーメンの調理を行うロボットは自動車工場などで活躍するロボットを独自に改造した。

 席数は20席ほどで、ラーメンを客のテーブルまで運ぶのは人間の店員が行うが、厨房全体を切り盛りするのは、店長と副店長の2台のロボットだ。注文が入るとスープを作り、麺をゆで、湯切りをし、トッピングを載せる一連の動作を機械ならではの精密さとスピードで行う。麺の固さも4種類から選べることができ、1杯が完成する1分40秒ほどの間、2台のロボットが「チャーシュー行きま~す」「一丁上がり!」などセリフを発しながらテキパキと働く姿は客の目を飽きさせない。

 注文が途切れると、「やっと落ち着いてきたなー」としゃべり始めたり、皿回しやダンスをするなど来店客の笑いを誘っている。ただし同店がアピールしたいのはロボットのパフォーマンスだけではない。ラーメンそのものの味にも自信を持っている。ラーメンの調理にロボットを使うメリットは、麺をゆでるタイミングの正確さ、トッピングを加える的確な動きにあり、客はラーメンの味が、人間が作ったものと遜色のないことに驚く。

 ロボットの独自開発に巨額の投資を行ったため、一杯700円のラーメンでは利益を上げるのは当分先になりそうだが、産業用機械を子どもからお年寄りなど「たくさんの人に見てもらいたい」という当初の目的はすでに達成しつつある。

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