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マイケル・ジャクソンとお金の話
「天才的な投資眼」と「生涯続いた金銭トラブル」

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2009/08/30 10:00

 ギネスブックにも登録されるほどのレコード売り上げ枚数を誇るマイケル・ジャクソン氏。亡くなった後も、毎年1億ドルの売り上げは確実と見られているが、資産面での最大のヒットはビートルズの楽曲の版権をはじめとする数々の音楽著作権の売買だった。(バックナンバーはこちら)

版権争いで見せた投資家としての才能の片鱗

 6月25日に急死したマイケル・ジャクソン氏の遺産を巡る争いは一向に沈静化する兆しが見えない。

 世界のトップシンガーの残した純資産は約2億3660万ドル(227億円)だったと言われる。だが、ビートルズの作品などの著作権を管理する会社の保有株、何台もの高級車、趣味が高じて買い漁った美術品などだけでも5億6760万ドルとの説もある。その一方で、多額の負債も抱えており、その額は約3億3100万ドルに達するとも言う。

 ギネスブックにも登録されるほどのレコード売り上げ枚数を誇るマイケル・ジャクソン氏。亡くなった後も、毎年1億ドルの売り上げは確実と見られているが、資産の面で生涯最大のヒット作となったのはビートルズの楽曲の版権をはじめとする数々の音楽著作権を保有する会社の株(15億ドル相当)を50%所有していたことであろう。当初は100%を所有していたが、たび重なる借金返済のため、2006年に半分をソニーに売却している。

 それでもジョン・レノンとポール・マッカートニーの作品259曲をはじめ数千曲の版権の所有者なのである。ジョン・レノンの未亡人オノ・ヨーコさんやポール・マッカートニー氏らと熾烈な争奪戦を演じた後、4800万ドルでマイケルは競り勝った。

 そのことで、それまで仲の良かったマイケルとマッカートニーの関係は悪化してしまった。そこまでして手に入れた「最終兵器」のお陰で、多額の債務を抱えていたにもかかわらず、常に瀬戸際で債権者たちの追及をかわすことができたとみられる。経営破たんの危機に直面するたびに、新たな救済者が現れ支援の手を差し伸べてくれたわけだ。

 こうした救済者たちにとってはマイケルの音楽的才能はいうに及ばず、彼が手にしていたビートルズの著作権が大きな担保としての役割を果たしていたことは疑う余地がない。なぜなら彼が1984年に競り落としたビートルズの版権は25年経った現在、15億ドルに値上がりしているからだ。その意味ではマイケルには天才的な投資眼があったといえる。

常に金銭トラブルに巻き込まれていたマイケル

 例えば、2008年、カリフォルニア州サンタバーバラ郊外にある広大な邸宅ネバーランドはマイケルの借金返済のため競売にかけられる寸前であった。

 そこに救済者として登場したのが、アメリカの不動産投資会社コロニー・キャピタルの創業者であるトーマス・バラック氏であった。彼はネバーランドを2200万ドル(約21億円)で購入してくれた。その背景にもマイケルの持つビートルズの版権という担保が効力を発揮していたようだ。

 いずれにせよ、マイケルは常に金銭トラブルに巻き込まれており、いくら稼いでも足りないという状態が続いた。有能なフィナンシャル・アドバイザーを必要としていたのである。そこでバラック氏はマイケルの音楽活動再開に向け資金援助をしていたコロラド州デンバーの大富豪フィリップ・アンシュッツ氏と協力するようになった。両者はマイケル復活に向けての必勝戦略を練りあげたのだ。(次ページへ続く)


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