目先要注意、長期は楽観
ローマ時代に「国民の資質以上のリーダーは持てない」という有名な言葉があるが、まるでその言葉を地で行ったのが今回の選挙だろう。
自分の弟とすら仲が良くない人に本来兄弟を意味する「友愛(FRATERNITY)」だなんて言って欲しくはないし、第一、友愛とは何なのかすらさっぱり分からない。まあしばらくはお手並み拝見するしかないが、耳触りのいい言葉で国民を釣ることだけは止めて、もっと国をどうするかを語ってほしいものだ。
参院対策で社民と連立を組むそうだが大丈夫なのだろうか。本当に国民のためになる法律を参議院で審議すれば、野党の自民党だって性根を入れ替えてこれからは協力するだろう。
また「国民の生活がいちばん」だそうだが、本来の国の役目は「国民の命と財産の安全を守る」のが何より優先されるべきこと。生活の基盤ごとどこかの国のミサイルで吹っ飛ばされてでは元も子も無い。

「友愛」なんて通用しない国があることも忘れてほしくないものだ。今回の選挙は自民党に愛想を尽かした層が怒り狂って反対党に入れたいわばオウンゴールで転がり込んできたようなもの。しっかりしないと国民の淡い期待はすぐ濃い失望に変わるだろう。
そんなことになれば日本の投資家はたちまち失望し、より高い成長を求めて海外へと資金を移すのは目に見える。そのリスクをどうも民主党が自覚しているとは思えないだけに、グローバリーゼーション、新自由主義反対にも諸手をあげて歓迎というわけにはいかない。
投資家もグローバルが嫌いで、市場に優しくなりそうにもない民主党のこれからの政策から目を離さないほうがよさそうである。証券税制のリスクなどたちまち出てくるのは確かだろう。
買うのは企業
さて日本はともかく世界経済は落ち着きを取り戻し、ここからは経済成長が議論されるようになってきつつある。(次ページへ続く)














