いつかは来るだろうと思っていましたが、今回は茂木健一郎さんです。尊敬している著者の書評ほど、やりにくいことはない…そう思いつつも毒舌で書かせていただきます。

 まず書かれていることは「ごもっともです」と言いたい、しかし本書を読んで「茂木さんだからできたんじゃないの」と思わず言いたくなった方もいるのではないでしょうか?

 たしかにそうだと思います。「茂木さんだからできた」と。しかし、その違いはなんでしょう。持って生まれたものが違うのでしょうか。

 わたくしもそうとは思いません。人は誰でも100%の可能性と最高のモチベーションを持って生れてきます。このあたりは本当なのですが、人は育ってくる過程の中で、100%は徐々に搾取されていきます。たとえばそれは親子関係です。親の心ない言葉、やる気を損なわせるような態度、ディスカウントにコントロールなどなど。そういう点で、茂木さんとあなたとの差が出ていることは間違いありません。

 ひと言でいってしまえば、茂木さんは育ちが良いのです。本書の中にも、ご自身の成育歴が少々ではありますが記載されています。「勉強しなさいと言われたことがない」と。

 つまり、そこから仮定するに、茂木さんは『否定や強要』を受けて育っておらず、人間本来の成長欲求を損なわずに育ってきたといえるでしょう。そういったことから学ぶこと、理解すること、勉強することが楽しくて仕方なかったのだと思われます。

本書のような勉強法を実践することが大切

 勉強が嫌いな人は、小さいころの時点で【勉強】=【苦痛体験】という体験で終わっているといえます。そんな人が本書を読んでも効果は期待できないでしょう。

 いやいや勉強させられ、70点とっても、できなかった30点に焦点を当てられ、自分の努力を認めてもらえず、遊びたい時に勉強させられ…そんな関わり方をされていれば、誰でも勉強することが嫌いになってしまいます。
 しかし勘違いしないでいただきたいのが、「だからもうあなたは修復不可能ですよ」といっているのではありません。むしろその『できない自分』を払拭し、本書のような勉強法を実践することが大切です。

『できない自分』から『できる自分』になるには、できない自分でいることで得ているものを知ることです。おそらくあなたはできない自分でいることで、良くも悪くも注目・慰め・関心などを得ているのではないでしょうか? しかしその得ているものは大人となった今、他の肯定的な方法、つまり『できる自分』でも手に入れることができることを知ってください。

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本書のような勉強法を実践することが大切

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2000年、書籍の編集制作を専門とする出版OEMカンパニーとして設立。既存の編プロ事業ではなく、自ら積極的に企画をプロデュースして、ソフィアバンク副代表でマネーキャスターの藤沢久美氏やドイチェ・アセット・マネジメントのチーフストラテジスト松尾健治氏、人気歴史作家の関裕二氏などによる、数多くの書籍を制作して好評を博する。2007年には、書籍の制作プロデュースで培ったスキルを活かして、Web部門にも進出。以後、アクセスが集中するような有力記事を配信し続けている。アイブックコミュニケーションズのホームページはこちらから


高橋 聰典 (監修者)タカハシ ソウスケ

1973年東京都生まれ。高度経済成長が終焉を迎えたオイルショック時に生を成し、戦後の右肩上がり経済の中で安定成長期と呼ばれている時代に、一般的な中流家庭で幼少期・青年期を過ごした。公立の小学校、中学校、中レベルの高校という学生時代を通して、ごく普通の人間であったが、その後ロストジェネレーションの特徴でもあるニートやフリーターとして、うだつの上がらない生活を経験。社会人に成れない、人と親密な関係が築けないなどの屈折した自身の心を、どうにかしたいと模索する中、心理学に出会い、さまざまなセミナーに通い詰め、精神的な成長を遂げる。
 そして現在、心療内科勤務・カウンセラー養成スクールの講師経験を生かし、心理カウンセラー・メンタルコーチとして企業研修・教員研修・カウンセラー育成・子育て支援を業務とする株式会社マインドサポートを起業。


本記事は、投資や貯蓄などマネーを活用するための情報提供を目的としており、続きを見る


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