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オバマ氏ノーベル平和賞の怪
ノルウェー株式市場を結ぶ「見えない糸」

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2009/11/29 13:30

 ノーベル平和賞に選ばれたオバマ大統領。だが当の本人ですら、「自分は受賞に値しない」と述べている。いったい受賞の舞台裏にはどんな思惑が渦巻いていたのだろうか。(バックナンバーはこちら)

ノーベル平和賞受賞の怪

 オバマ大統領がノーベル平和賞を受賞することになった。授賞式は12月10日に予定されている。「核兵器のない世界を目指す」との未来志向の演説が高く評価されたためとのことだ。

 ノルウェーのノーベル平和賞選考委員会は2005年には国際原子力機関(IAEA)に対しても同様の決定を下している。核軍縮の促進や核施設の安全管理が世界の平和にとって欠かせないとの発想であろう。2007年にはゴア元副大統領の地球環境保護活動が受賞対象となった。

 近年のノーベル平和賞の受賞者を見ると、ケニアのマータイ女史(「もったいない」を世界に広めた)やバングラデシュのグラミン銀行など、社会活動や金融福祉活動に力点が置かれているようで、直接的に戦争や紛争を解決に導いたような人物や組織は選ばれていない。

 その意味では、「前年に戦争をなくしたか、軍縮に最も大きな功績のあった人物に授与する」とした、ノーベル氏の遺言を守っていないのではないかと懐疑的な声も上がっているほどである。

 実は、ノーベル平和委員会では受賞者の選考過程を50年間は公表しないという原則を貫いている。そのため、5人の選考員の間でどのような議論が戦わされたのか、そして最終的にどのような判断で受賞者が選ばれたのか、一切明らかにされないのである。

 そのため、今回のオバマ大統領の受賞に関しても、「時期尚早ではないか」との批判的な声があちこちから噴出した。当の本人ですら、「自分は受賞に値しない」と述べているほどだ。

オバマ氏とノルウェーの元首相の知られざる密接な関係

 しかし、ノルウェーの元外相で元首相でもある選考委員長のヤーグラン氏は「オバマ大統領は世界をより平和なものにするため勇気ある発言をおこなった」と持ち上げている。スウェーデンのノーベル賞と違い、過去の実績を評価するのではなく、平和な未来を後押しする「勇気ある発言」も受賞に値するというわけだ。

 とはいえ、オバマ大統領の受賞に関しては、ノルウェー政府やノルウェー経済界の意向に加え、ヤーグラン委員長の思惑が大きく作用したと思われる。なぜなら、ヤーグラン氏の発言からはオバマ大統領を強力に推薦し、他の委員の反対を押し切ったことが推察されるからである。

 そこには知られざるオバマ大統領とヤーグラン氏の密接な関係が隠されている。2006年、オバマ氏が上院議員であった頃、ノルウェー議会の議長であったヤーグラン氏はアフリカのケニアにおける民主的な選挙を後押しするため、ケニア人の父を持つオバマ氏に協力を要請した。

 当時のケニアは中国からの経済・軍事支援を受けたキバキ大統領の独裁体制が敷かれていた。経済的には発展を遂げつつあったが、民主的な体制とはおよそ言い難い。未開発の天然資源など豊富なケニアが中国の軍門に下ることを懸念したノルウェー政府は対抗策を模索した。そこで、ヤーグラン氏はオバマ上院議員に白羽の矢を当てたのである。

オバマ氏に借りがあるノルウェー政府

 アメリカの上院議員で唯一のアフリカ系。しかもケニアの血が流れている。オバマ氏の祖母は「孫はケニア生れ」と公言しているように、現地には親族も多い。中でもオバマ氏の伯父にあたるオディンガ氏は人望の厚い存在。民主化のリーダーには最適である。

 そうした判断の下、ヤーグラン氏はオバマ氏を通じてオディンガ氏に新たな政党を立ち上げさせ、民主的な選挙を実施させようと工作を進めたのである。(次ページへ続く)


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