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外国人投資家の目に映るアジア市場の実態
「ギラギラする中国」と「ワクワクがない日本」

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2009/12/12 14:00

 世界で一人負けする東京市場。魅力的な事業を展開する国内企業も日本というだけで無視されてしまっているきらいさえある。(バックナンバーはこちら)

存在の耐えられない軽さ

 先月久しぶりにニューヨークに出かけてきて日本の存在感がめっきり低下している現実を目の当たりにしてきたが、最近欧米の投資家を訪問してきた人たちの話を聞いても同様に、日本への興味は見事に失われているという印象を強くして帰ってきているようだ。

 いま東京市場でばたばたしている外人投資家といわれている連中のやっていることは、昔のようなポートフオリオ投資ではなく、先物を駆使したトレーデングが中心であり、腰が入った日本への投資ではない。海外のファンドや一般の投資家の多くがいまやまったく日本への関心を失ってしまっているのは由々しき問題である。

 企業によっては魅力に溢れている事業を世界的に展開しているのに、日本の企業というだけで無視されてしまっているきらいもある。環境技術や鉄道など世界に冠たる技術を持っているにもかかわらず、株価が低迷しているのは将来への展望がいまひとつ書けないからだろう。

 よその国では国益、国策にそって大統領なり首相が率先して売り込んでくるし、場合によってはファイナンスまでつけて売り込んでくる。たとえばカリフオルニア州など新幹線が喉から手が出るほど欲しいはずだが、酷い財政難で自力ではとても無理なのだから、そこは金とパッケージで売り込む努力が必要になる。

 官民一体のセールス努力が必要なのだが、いまの政権にはとてもそんな知恵がありそうにもないし、それどころかグローバル化の日本は犠牲者だなんて寝言を言っているようでは、世界の投資家から見放されるのも当然かもしれない。

わくわく感のない市場

 投資にはわくわく感がなければ投資家も市場には入ってこないだろう。「わくわく」を英語にすれば「EXCITING」となるが、たしかに80年代の日本には何か不思議な高揚感、つまりエキサイトできる雰囲気があった。

 オイルショクは技術で乗り越え円高はむしろ金余り、低金利となってトリプルメリットに変えてしまうバイタリティーにも満ちていた。低成長だった欧米諸国にとって現代のジパングに見えただろう。

 当然どっとばかりに日本株が買われ、バブルまでいってしまったのだがいまはバブルどころかニヒルになってしまい、本来は失っては困る自信まで失ったのではないか。だから外国人投資家にとってまったく魅力に欠ける国になってしまった。おなじアジアに投資するなら問題はあるにせよギラギラしていてわくわくする中国に向かうのはごく自然な投資行動なのである。(次ページへ続く)


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著者プロフィール

  • 三原 淳雄(ミハラ アツオ)

    激動する内外経済の今後を展望し、対応を説く経済評論家。1937年満州国チチハル(現・中国)生まれ。九州大学卒業後、日興證券に入社。企業派遣によるノースウェスタン大学経営大学院留学、スイス銀行チューリッヒ支店勤務などを経て、ロスアンジェルス支店長。1980年から評論活動に入る。近著に『金持ちいじめは国を滅ぼす』(講談社)など。TV東京「News モーニングサテライト」 隔週月曜日(AM5:45~6:45放送)のゲストとして出演中。

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