個人投資家はなぜ儲からないのかを考える
「毎日9時に市場が開き、株式投資ができる」――それが当たり前だと思って、相場と対峙しているのであれば、それは大きな勘違いである。「いつ、何時、市場が閉鎖しても不思議ではない」――そのような危機感を常に持ち合わせていないと、「いざ」というとき対処ができなくなる。
「まさか戦時中でもあるまいし、そんなことあるわけないでしょ」とタカを括っていると、それこそ痛い目に遭うだろう。これまでせっせせっせと利益を積み上げてきても、たった一発の“危機”によって、それが吹っ飛んでしまうのだ。
なぜ、個人投資家は儲からないのか――。この問いに対して、私なりにずっと考えてきた。単に相場が下手なのか。それとも、誰かに騙されているのか。
確かにそれは一理ある。個人投資家は相場が下手である。利益が出ているとすぐに確定売りを出したくなり、逆に損が出ているとそれを認めようとしない。「売却しなければ損失が確定しないのだから、上がるまで持ち続ける」なんて戯言を平気で言うのである。だから、売りそびれるし、倒産銘柄を掴むことにある。
過去、どれだけの上場企業が消滅したことだろう。最近だって、あのJALが逝った。個人投資家は、右肩上がりの相場をイメージし続け、“沈没船”と運命を共にするのである。
でも、これは決して個別銘柄の問題ではない。今は「日本丸」の危機でもあり、市場全体が荒波に呑まれる危険性が高いのだ。「倒産銘柄だけ掴まなければ大丈夫」的な発想は、ほとんど意味がないのである。(次ページへ続く)














