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2011年採用はさらにきびしい「新就職氷河期」か
新卒至上主義が若年層と企業に悪影響も

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宮島 理[著]
2010/02/28 10:30

売り手市場が終わり就職戦線は新就職氷河期に突入。2011年採用はさらにきびしい状況が予想される。新卒至上主義の弊害が若年層と企業を襲う。

 近年、新就職氷河期の訪れにより、就職活動に励む学生は、なかなか内定がもらえないきびしい状況に置かれている。

 楽天リサーチ株式会社が2月16日に公表した調査結果によれば、2011年新卒採用はよりきびしい状況となりそうだ。採用人数を増やす企業は「微増」、減らす企業は「大幅減」という傾向が見られるという。

 内定者数については、人事担当者の30.3%が「例年より少なめ」と回答している。また、2011年の就職戦線が「氷河期」ないしは「超氷河期」だと考えている人事担当者は、合計で73.5%にものぼっている。とくに、「超氷河期」との回答が急増しており、就職戦線へのきびしい見方が伝わってくる。

 就職氷河期という言葉が登場したのは1994年新卒採用の時期だ。不況に際して、企業は既存の正社員の雇用を維持しながら、採用人数を減らすことで人員調整を行ってきた。以降、2004年新卒採用まで、戦後最悪の就職難が10年間続いた。

 景気回復により、2005年新卒採用からは一転して「売り手市場」と言われ、就職率は上昇していった。もっとも、採用人数が本格的に増加し、目に見えて就職状況が改善されたのは2007年新卒採用からだ。

 しかし、2008年新卒採用をピークに、再び就職率は減少する。リーマン・ショックの影響もあり、2010年新卒採用からは本格的に新就職氷河期が訪れた。2011年新卒採用も、きびしい状況が予想される。

 就職難が1~2年で終われば、「第2新卒」という形で再び就職活動をすることができる。ところが5年、6年と長期化すると、それも難しい。過去の就職氷河期では、新卒至上主義の壁に阻まれて、非正規雇用になる若年層が増えたとされる。

 また、就職氷河期は人材育成にも悪影響を及ぼしている。就職氷河期に正社員になれた新卒となれなかった新卒の間では、企業内教育や実務経験の面で、大きな「人材育成機会格差」が存在したとの指摘がある。人材育成の遅れは、長期的に見て企業にとってもマイナスになる。

 2012年新卒採用以降の就職戦線がどうなるかは不明だが、新卒至上主義が続く限り、就職氷河期の問題は繰り返されていく可能性がある。一方で、政府による非正規雇用の規制強化が進められているため、これまで不況でも高い水準を維持していた非正規雇用の採用人数が低迷している。新就職氷河期で正社員になれなかった新卒が、非正規雇用にもなれずに、失業者となる事態が懸念される。

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