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世界最貧国のブータンもトップクラス
政府導入検討で注目される「幸福度」指標とは

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宮島 理[著]
2010/03/06 14:00

生活の豊かさや幸福感を計測する「幸福度」指標の導入を政府が検討している。海外の導入事例や日本の過去の取り込みはどうなっているのか。

 政府が「幸福度」指標の導入を検討している。GDP(国内総生産)では捉えきれない豊かさや成長を計測する新たな指標として、政策の中に取り入れたいようだ。幸福度とは、一体どういうものなのだろうか。

 幸福度をいち早く取り入れている国が、ブータンだ。ブータンでは、1970年代から幸福度を政策目標にしている。最近になって、「国民総幸福量(GNH)」という形で数値化されるようになった。幸福感や生活水準、健康、環境などが基準となっている。GDPで見ればブータンは世界最貧国だが、このGNHで見ると9割以上の国民が「幸福」だという。

 タイでも一部、幸福度の考え方が取り入れられているほか、導入を検討・研究している国は徐々に出てきており、フランスのサルコジ大統領も、GDPの計算方法を見直して幸福度を基準として採用することを提案している。日本でも国に先駆けて、東京都荒川区で独自に「荒川区民総幸福度(GAH)」という指標を導入することを検討する動きが出ている。

 また、過去に試みられた指標としては、1992年から1999年まで公表された「豊かさ指標」という先例もある。経済的な豊かさをあらわすGDPで見ると、日本は1968年以来、ずっと世界2位の座を守ってきたが、その一方で、生活の豊かさを実感できないという批判もついてまわった。そこで、経済企画庁は「豊かさ指標(国民生活指標)」と呼ばれる指標を導入し、都道府県別に偏差値ランキングを公表するようになったのだ。

 この指標は、持ち家比率、公園面積、大学進学率などを基準に、経済的な豊かさにとどまらない生活の豊かさを指標として算出するものだったが、ランキングで下位に入った都道府県からの抗議が続出。そのためランキングは廃止されたという経緯がある。

 また、「豊かさは質や感覚の問題。数字で示すには限界がある」という意見もあった(1997年に経済企画庁が実施した都道府県アンケートより)。安易な幸福度指標の導入は、同じような混乱を引き起こすおそれもあるが、はたして「幸福度」指標の導入されるのか、注目される。

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