「価格.com」を運営するカカクコムが運営する口コミグルメサイト「食べログ」が好調だ。「食べログ」では57万軒以上の飲食店を掲載し、口コミ120万件以上、月間1200万人以上が利用する人気サイト。「ぐるなび」を筆頭に数多くあるグルメサイトと何が異なるかと言うと、最大の特徴はユーザー参加型・ランキング形式という点だ。通常のグルメサイトは広告費を支払った飲食店が掲載される仕組みだが、食べログではユーザー自らが店舗の情報を登録し、口コミを投稿、ユーザー同士で情報を共有しあうという仕組みをとっている。
全国各地の舌の肥えた美食家達が、自らの食べ歩き歴を紹介すべくブログや備忘録代わりに書き綴り、ユーザーにとってはこのサイトが、自分の食通ぶりを披露する良い場となっている。
そんな「食べログ」が昨年10月に書籍「食べログ京都・大阪・神戸2010」を発売した。そして今月には東京・横浜版を発売し、約10万人の口コミ、全10万軒から厳選された352軒を紹介。イタリアンや寿司、焼肉などジャンル別にランキング形式で発表している。
グルメ本と言えば「ミシュランガイド」が有名だが、「ミシュラン」で3つ星をとっている店が「食べログ」では点数が低い事も多いのが興味深いところ。「ミシュラン」の日本版は2008年に初めて発売され話題を集めたが、コストパフォーマンスの良し悪しは評価基準から外れたため、高級店ばかりのラインナップとなってしまった。また一部のグルメ評論家やメディアの間ではデータ不足、調査期間の短さ、選考基準を巡って批判の声があがっているほか、「ミシュランガイド東京2008」で掲載されたのは23区中8区だけだったという守備範囲の狭さも非難の的になっている。

「ミシュラン」の信頼性に疑問の声があがる中で、口コミ120万件以上の「食べログ」による書籍が登場したことで、「ミシュランより信用できるかもしれない」(38歳男性・会社経営)、「初めていく高級店は食べログで予習して行った方が、後悔が少ない」(34歳男性・会社員)とミシュラン超えを期待する声も。
今回発売された「食べログ東京・横浜2010」は有名店からそうでない店まで幅広く網羅し、都心部以外の店も数多く掲載されている。敷居が高い店ばかりでなく親しみやすい店も多いため、普段のレストラン探しならば使いやすい。人の好みは十人十色で、口コミだかといって必ずしも頼れるものではないが、上手に使いこなせば外食が一層楽しめるものになりそうだ。
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