MONEYzine(マネージン)

一覧から探す

ユニクロ「安売り・薄利多売」の誤解
粗利率は業界水準2倍の50%と超高収益

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
2010/04/18 14:30

低価格戦略で急成長してきたユニクロ。無理な安売りでライバル業者から顧客を奪ってきたと誤解されることもあるが、決算書からは驚くべき高収益体質が伺える。

 カジュアル衣料店「ユニクロ」などを展開するファーストリテイリングが相変わらず好調だ。今月初旬に2010年8月期の連結業績予想について、営業利益を1405億円(従来予想1305億円)、純利益を710億円(同675億円)にそれぞれ上方修正しており、衣料品業界でのひとり勝ちが続いている。

 好調の要因は、発熱保温肌着「ヒートテック」などの冬物販売がヒットしたほか、海外事業も欧州やアジアが伸びているからだ。

 低価格戦略で急成長してきたユニクロは、あまりの商品の安さに「デフレ不況を煽っている」などの批判を受けることもあるが、同社の財務諸表を覗いてみると、無理な安売りでライバル業者から顧客を奪ってきたわけではないことがわかる。

 その好例が損益計算書に記載されている粗利率だ。09年8月期の決算書では売上高が6850億4300万円に対して、原価を差し引いた利益である売上総利益は3415億2800万円。粗利率は49.8%とほぼ5割に達している。以前発表された政府統計によると衣料業界の粗利率は20%程度なので、ユニクロの高収益体質は群を抜く。同社は「ヒートテック」1枚売るにも、業界の倍以上の水準で儲けていることになり、薄利多売のイメージがあるものの、実際には利益率の高い商品を販売している。

 ユニクロの高収益を実現しているのは、自らが製造して自らの店舗で売るSPA方式(企画・生産・販売が直結する方式)によるところが大きい。商品の企画・開発から製造・販売まで一手に担うことで、低価格・高品質を可能とするSPA方式は、同社の他にもニトリ、良品計画など不況時代の勝ち組がこぞって採用しているシステムだ。これに加えて、ユニクロが創業から培ってきた商品力やマーケティング、従業員教育などの充実が、成長の原動力となっている。

 今月初旬の中間決算発表時に「ユニクロにとってアジアが最大の成長機会」と強調した柳井会長兼社長。日本国内で成功した販売手法が海外で成功すれば、今以上に成長する余地も多分に残されている。

【関連記事】
牛丼270円で利益は出るのか 苦戦続く吉野家の1杯あたりの儲けとは
不況でもひとり勝ち「ユニクロの決算書の中身」
ユニクロ社長はなぜ日本トップの億万長者になれたのか
激安ジーンズ戦争の次の舞台は「高機能Tシャツ」 イオンとユニクロが高性能・低価格のトップスを発表

【FXランキング】 FXランキング 最新FXランキング スワップFXランキング 手数料FXランキング 口座数FXランキング 会社
【FXを徹底比較】 FX比較 取引コストFX比較 手数料FX比較 通貨ペアFX比較 発注機能FX比較 サービスFX比較 安全

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

株式

もっと見る

FX

もっと見る

経済・社会

もっと見る

マンガ

もっと見る

国際ニュース

もっと見る

この記事に登録されているタグ


All contents copyright © 2007-2017 Shoeisha Co., Ltd. All rights reserved. ver.1.5