隣国・中国で、「一人っ子政策」で生じたいびつな男女比や女性の社会進出などを背景に、未婚の独身男女が急増している。
親の愛情と期待を一身に背負った彼らは、習い事や塾通いに精を出し、有名大学に進学。なかには、海外の大学院で修士号を取得し、大手企業や政府機関に就職した高学歴・高収入のエリートも少なくない。
そんな80年代生まれの彼らも、気が付けば「剰男剰女(余り者の男女)」と呼ばれる30歳過ぎの独身男女に。親からの「よりいい出会いを」というプレッシャーを感じながら、お見合いサイトや結婚相談所、パーティーを足がかりに「婚活」に躍起になっているという。
空前の婚活ブームに沸く中国に目を付けたのが、婚礼ビジネスを展開する日本の企業だ。ブライダル大手のワタベウェディングは、1997年から上海を拠点に事業を展開し、式場予約から写真撮影まで日本で培った総合的な婚礼サービスを提供。昨年からは、潜在需要の高い沖縄でのリゾート挙式プランを売り込み中だ。
邸宅風結婚式場を運営するノバレーゼは、上海で築100年の歴史的建築を改装した高級レストランを6月初旬にオープン予定だという。レストランウェディングや新郎新婦のケーキカットなど、日本で定着したプランや演出を売り物に、初年度で100組の受注を目指す。
一方、結婚情報誌「ゼクシィ」を発行するリクルートも中国進出を果たし、2004年10月1日に「ゼクシィ中国版」(中国語名「大衆皆喜」)を発行。今年4月20日には、中国初となる対面型の婚礼相談窓口「ゼクシィブライダルサロン」(中国語名「皆喜婚礼沙龍」)をオープンさせた。

上海などの沿岸都市では、生活水準の向上にともなって結婚費用が年々増加傾向にある。また、自慢の娘・息子を持つ親にとっても、子どもの結婚式は周囲に社会的地位や成功を示す絶好の機会となることから、30年前の日本さながらの「ハデ婚(奢婚)」を好むという。そんな中国人の虚栄心をも満たす「日式婚礼」は、新たな市場開拓を目指す日本の婚礼ビジネスにとって大きな商機となりうるだろう。
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