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中国が狙う国際カード市場囲い込み戦略
急成長の一方で外国企業との軋轢も

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宮島 理[著]
2010/06/26 10:30

日本を訪れる中国人観光客は、中国銀聯カードで買い物をしていく。20億枚以上発行されている中国銀聯カードは、いまや世界中で使われている。

 日本に訪れる中国人観光客が増える中、国内では「中国銀聯(ぎんれん)カード」を見かけることも多くなった。中国銀聯カードとは、中国版のデビットカードだ。

 クレジットカードがあまり普及していない中国では、デビットカードが普及している。デビットカードは、店舗で決済すると、銀行口座からお金が即時に引き落とされるクレジットカードに似たカードのことだ。

 中国銀聯カードの運営会社である中国銀聯は2002年に設立されたばかり。中国経済の急成長とともに拡大を続け、すでに20億枚以上の中国銀聯カードが発行されている。

 その後、中国国内だけでなく、世界各国で中国銀聯カードは使われるようになっている。日本国内では、2005年暮れから利用が可能となり、中国人観光客の旺盛な消費を支えている。中国人観光客が多く見られる観光地や繁華街では、中国銀聯カードが使用可能な店舗が年々増加している。

 中国人の海外旅行や海外出張が増える中、順調に海外展開を進めている中国銀聯カードだが、その一方で、外国クレジットカードとの間に軋轢(あつれき)も生じている。外国クレジットカードは、中国国内では中国銀聯カードとジョイントカード(共用カード)として提携することが義務付けられている。中国銀聯カードが中国国内でのカード決済を独占しようとしていることに、外国クレジットカード会社の多くは不満を抱いているのだ。

 報道によれば、最近になってVISAカードが、ジョイントカードを中国国外で使用する際には、VISAカードによる決済しか認めない方針を明確にした。この方針に対して、中国銀聯カードは強く反発し、中国国内からVISAカードを閉め出すような動きも出始めているという。

 こうした中、7月からは、日本を訪れる中国人観光客のビザ発給要件が緩和される。日本国内で、中国銀聯カードが使われる機会はますます増えていくが、その一方でカード業界では中国企業を中心にシェアの奪い合いが活発になりそうだ。

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