夏の需要喚起を狙い、次々と商品化される「冷やし○○」メニュー。「冷やしたい焼き」や「冷やし餃子」などで夏バテを解消となるか。



 冷やしたい焼き、冷やしカツ丼、冷やし餃子…。食欲が落ちる夏本番、本来は熱い料理を冷やして食べる「冷やし○○」メニューが続々登場している。夏の需要喚起や内食志向の打開策として、定番メニューを冷やすというひと工夫が食欲増進に一役買っているようだ。

 昨年から人気が続くたい焼きも、ひんやりと冷たい新感覚スイーツに生まれ変わった。「大塚や」(秋田市)が製造・販売する「冷やし鯛焼き」。売れ行きが落ち込んだ2004年夏に、店主の大塚さんが薄皮の中に冷えた生クリームを入れた「冷やし鯛焼き」を開発したところ、テレビなどで紹介され、一躍人気商品になった。カスタードクリームと生クリーム入りの「スタンダード」(168円)の他、抹茶クリームやティラミス風味など全5種類が揃う。

 とんかつ専門店「かつ吉」(水道橋・渋谷・新丸ビル)では、氷が浮かぶキーンと冷えた出汁かけご飯の上に、揚げたてのロースカツを乗せた「冷やしかつ丼」(1500円)が好評だ。2003年の発売以来、同店の夏期限定メニューとして定着。今年からカツのボリュームをアップし、さっぱりとした味わいながらも食べごたえを追求したという。

 ご当地餃子の名店を集めたナムコ・ナンジャタウン(東京都豊島区)内の「池袋餃子スタジアム」では、9月12日まで「冷やし餃子祭り2010」を開催中。辛味が食欲をそそる「冷やしカレー餃子」(550円)や、和風スイーツとして楽しむ「ひやっこいクリームあんみつ餃子」(350円)など、全11店の個性派冷やし餃子が食べられる。

 家庭で手軽に食べられる冷やしメニューもある。崎陽軒(横浜市)が夏季限定(~8月31日)で販売中の「とうふシウマイ」(6個入600円)は、大豆の風味豊かなとうふに昆布だしの旨みをきかせた、あっさりとした味わい。常温で食べる通常のシウマイよりも柔らかく、生姜と一緒に冷奴のような感覚でいただくのがおすすめだ。
 
 小田原鈴廣(小田原市)が夏期限定(~8月31日)で発売する「冷やしおでん」(500円)は、プルプルの出汁ゼリーの中に、ひと口サイズの具材が入った調理済みおでん。8年前に「和風」を発売したところ、冬の定番メニューが冷やしてそのまま食べられるという手軽さから、口コミなどで毎年リピーターが増え続け、2008年に「イタリアン」「中華風」を追加したという。

 これらのメニューから、「冷やし中華」のような夏の風物詩が登場するのかが見物。猛暑が続くこの時期、冷やし系メニューで夏の涼を味わってみてはいかがだろう。

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