30~40代で英語が堪能な人材を求めて次期社長を募集していた自動車部品メーカー「ユーシン」は、応募者が1722人に上ったことを明らかにした。応募者は中小企業の社長をはじめ、大手企業の海外駐在経験者、官僚、外国人など多岐に渡っており、予想以上の反響だったようだ。今後は書類審査のあと、英語での面接などを経て、年明けにも選出するという。
経済のグローバル化が進み、変化のスピードが一段と早くなっている昨今、社長を含む役員を外部から招くケースが増えている。その手段のひとつとして、最近ではメディアを活用して公募を行う企業もあり、就任後の活躍も大きな注目を集めている。
そうした企業の一つが、千葉県夷隅郡のいすみ鉄道株式会社だ。いすみ鉄道は約80年の歴史がある鉄道で、国鉄民営化後は第三セクターで運営されている。しかし、利用者が年々減少を続けたことから、鉄道そのものの存続が協議されるなど、厳しい状況に置かれていた。そこで、経営の建て直しを図るため、民間企業などで培ったマネジメント能力や柔軟な発想力を求めて、社長の公募を実施した。
こうして選ばれたのが、外資系の航空会社で旅客運航部長を務めた経験のある鳥塚亮社長だ。就任後、鳥塚社長はアイディアあふれる企画を打ち出している。その一つが、運転士の募集方法。最近の鉄道ブームで、運転士に憧れるファンがいることに目をつけ、訓練費用の700万円を自己負担することを条件に運転士を募集した。現在、数名の訓練生が採用されているようで、運転士になりたいという訓練生の夢をかなえつつ、お金をかけずに運転士を育成するというこの方法は、素晴らしいアイディアだといえる。
また最近では、いすみ鉄道の鉄道車両「いすみ200型204号車」の販売も始めた。価格は210万円。整備費用のほか、運搬費用も購入者の負担になるため、支払い金額はさらに増えるが、すでに何件かの問合せが寄せられているという。
このほかにも、フラワー長井線を運行する山形県の山形鉄道も、昨年社長を公募した。社長に就任した野村浩志氏は、元読売旅行・山形営業所長。就任後に自らの半生や社長就任後の奮闘ぶりなどをまとめた著書「私、フラワー長井線『公募社長』野村浩志と申します」を出版している。最近では、宮内駅に「うさぎ駅長 もっちぃ」を迎え、話題になっている。このまま「もっちぃ」が山形鉄道のアイドルになってくれれば、関連グッズの売上が期待できる。
ちなみに、それぞれの社長の年収は募集要項によると、いすみ鉄道の社長はおよそ700万円、山形鉄道の社長はおよそ600万円だった。一方、これから決定するユーシン社長の年収はおよそ3500万円以上。高額な報酬を手にするだけに、相応の成果を求められるのは間違いなさそうだ。
【関連記事】
・「報酬植民地」の日本でザクザク稼ぎまくる外国人経営者たち
・「年収4000万超」ここがヘンだよ国会議員 世界最高水準の高額報酬は妥当か
・弁護士も低所得時代に突入か 就職できない新人急増の背景
・元おニャン子と結ばれたヒルズ大富豪「お金に好かれる方法」とは






人気企業の スーパーバッグ と 王子製紙
平均年収が692万円なのはどっちの会社?
スーパーバッグの平均年収を見る
王子製紙の平均年収を見る