MONEYzine(マネージン)

一覧から探す

中国の家計資産、5年後に日本を抜き2位へ
「富の世界地図」にいま何が起きているのか

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
宮島 理[著]
2010/10/30 16:30

名目GDPで日本を今年追い抜くことが確実視されている中国が、家計資産やIMF出資比率でも日本を追い抜こうとしている。

 今年、名目GDPで日本は中国に追い抜かれるが、5年後には家計資産でも中国に追い抜かれるとの予測が出た。クレディ・スイスが8日に公表したレポートによれば、現在(2010年半ば)の世界の富(世界の成人44億人が所有する家計純資産)は、2000年から72%増加して、195兆ドルとなっている。家計純資産は、家計が持つ不動産や金融資産から債務を引いたものである。2015年には、現在からさらに61%増加して、315兆ドルになると推定される。

 国別の富では、現在の1位がアメリカ(54兆6000億ドル)、2位が日本(21兆ドル)、3位が中国(16兆5000億ドル)となっている。2015年には、中国が日本を抜いて2位になると推測されている。

 IMF(国際通貨基金)における中国の存在感も高まっている。23日に閉幕したG20財務相・中央銀行総裁会議では、IMFの出資比率見直しが議論された。現在は1位がアメリカ(17.67%)、2位が日本(6.56%)、3位がドイツ(6.11%)であり、中国は6位(4%)だ。出資比率見直しで、1位がアメリカ、2位が日本、3位が中国になると見られている。

 IMFでは、出資比率に応じて投票権が配分される仕組みとなっている。IMFの出資比率は、各国のGDPなどによって決められる。中国経済の発展により、IMFでも中国の発言権が増している。出資比率2位という日本の座はひとまず守られることになったが、ここでも中国が日本を抜くのは時間の問題と思われる。

 家計資産やIMF出資比率に先行して、名目GDPではすでに日本は中国に抜かれることが確実となった。日本は1968年から、名目GDPで世界2位の座を守ってきたが、2010年4~6月期に名目GDPで中国に追い抜かれ、3位に転落している。21日に中国国家統計局が公表した2010年7~9月期の名目GDPにより、通年でも中国の名目GDPが日本の名目GDPを上回り、中国が世界2位になることが確実視されている。

 もっとも、国の生活水準は、GDPではなく1人当たりGDPで表される。第一生命経済研究所が21日に公表したレポートによれば、1人当たりGDPでは、まだまだ日中の差は大きい。2009年時点で中国は日本の1割未満であり、2030年でも中国は日本の4割未満にとどまる見通しだ。存在感の高まる中国に対して、日本の国家目標をどこに置くかが問われている。

【関連記事】
赤字なのになぜ外国人経営者は破格の高額報酬を受け取れるのか
「報酬植民地」の日本でザクザク稼ぎまくる外国人経営者たち
韓国で公共放送の値上げめぐり論争 受信料はNHKよりはるかに安い月額181円
「尖閣諸島」に旅行できるのか その場合の費用を計算してみると…

【FXランキング】 FXランキング 最新FXランキング スワップFXランキング 手数料FXランキング 口座数FXランキング 会社
【FXを徹底比較】 FX比較 取引コストFX比較 手数料FX比較 通貨ペアFX比較 発注機能FX比較 サービスFX比較 安全

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

株式

もっと見る

FX

もっと見る

経済・社会

もっと見る

マンガ

もっと見る

国際ニュース

もっと見る

この記事に登録されているタグ


All contents copyright © 2007-2017 Shoeisha Co., Ltd. All rights reserved. ver.1.5