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中国長者番付1位は資産6500億円の宗慶後氏
「ワハハ」とはどのような会社なのか

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宮島 理[著]
2010/11/07 14:30

最新の中国長者番付で、「ワハハ」会長がトップを飾った。ワハハとはどんな会社なのだろうか。トップ長者を生んだ背景に迫る。

 アメリカの経済誌「フォーブス」が10月27日に発表した2010年中国長者番付によれば、資産80億ドル(約6480億円)の宗慶後氏が1位となった。また、2位には、中国最大のインターネット検索サービスを提供している「百度(バイドゥ)」の創業者・李彦宏氏(資産72億ドル)がランクインしている。

 宗氏一族の資産を合わせると、120億ドルを超えるとも言われる。宗氏は、中国の大手飲料メーカーである「杭州娃哈哈(ワハハ)集団」の董事長を務めている。日本と中国とでは会社制度が異なるが、あえて日本での肩書きに当てはめれば、董事長は「会長」となる。

 1945年生まれの宗氏は、国営企業だったワハハを1987年から率いて大きくした。1996年には、フランスの世界的食品メーカー「ダノン」と合弁企業を設立。ダノンとの提携により、ワハハは中国最大規模の飲料メーカーにまで成長した。

 しかし、宗氏が長者番付で首位になった最大の要因は、ダノンからワハハ株を買い取ったことにある。2009年9月に、ワハハとダノンの合弁関係は解消されているが、これは「ワハハ」という商標をめぐって両者間で裁判となり、和解協議をした結果である。

 ダノンは契約により「ワハハ」商標の所有権は合弁会社にあると主張していた。ところがワハハ側は、合弁会社ではなくワハハに所有権があるとして、ダノンとの合弁会社ではないグループ会社において、「ワハハ」ブランドを使っていた。

 ワハハとダノンの対立は次第にこじれ、2007年には訴訟が起こされた。宗氏が、ダノンを目の敵にするあまり中国の外資導入政策を批判するなど、対立は激しさを増した。ついには国を巻き込む論争となり、フランス大統領と中国国家主席が出てくるほどの騒動にまで発展してしまったのだ。

 結局、ワハハとダノンの裁判は、「ワハハ」商標がワハハ側に帰属するということで、2009年5月に中国の裁判所で決着している。2009年9月に合弁関係が解消されると、ダノン保有のワハハ株を宗氏が買い取った。この時のワハハ株が巨大な資産となり、宗氏が2010年中国長者番付でトップに躍り出たというわけだ。

 2010年3月にフォーブスが発表した2010年世界長者番付では、宗氏が中国人トップの103位となっている。資産10億ドル超の長者数は中国で64人となり、アメリカ(403人)に次ぐ世界2位の長者大国となった。中国成長の原動力である外資導入を公然と批判できるほど、中国人長者と中国は大きな力をつけてきているのかもしれない。

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