北海道日本ハムファイターズに入団した斎藤佑樹投手の経済効果は年間58億円にものぼるとの試算が公表された。スポーツ選手個人について経済効果が試算されるのはきわめて異例だ。
早稲田大学の斎藤佑樹投手は、2010年のドラフト会議において、北海道日本ハムファイターズから1位指名を受けた。高校野球からのスター選手である斎藤佑樹投手が入団することで、北海道日本ハムファイターズならびに地元・北海道には大きな経済効果が期待されている。
6日に北海道未来総合研究所が公表した試算によれば、斎藤佑樹投手入団による北海道内の経済効果は年間58億円となる。試算は、斎藤佑樹投手登板試合において観客(46万2000人と想定)が直接消費する金額(34億1000万円)の波及効果を想定して算出された。
スポーツの経済効果といえば、通常は優勝時などにチーム単位で試算される。たとえば今年も、千葉ロッテマリーンズが日本一を達成した場合の経済効果(ちばぎん総合研究所による試算では千葉県内で102億円)、中日ドラゴンズが日本一を達成した場合の経済効果(共立総合研究所による試算では中部5県で215億円)が公表されている。
また、キャンプが地元経済に与える経済効果も試算されることが多い。2010年春季には沖縄県でプロ野球9球団がキャンプを実施したが、その経済効果は54億9400万円と試算されている(りゅうぎん総合研究所による)。
斎藤佑樹投手のようにスポーツ選手個人の経済効果が試算されるのは、それだけ期待と人気が集まっている証拠だ。最近では、ゴルフの石川遼選手についても、経済効果が試算されている。関西大大学院会計研究科の宮本勝浩教授らによる試算では、2009年の石川遼選手の経済効果は341億4500万円にもなる。
もっとも、341億4500万円の内訳にはCMギャラやグッズ売り上げなども含まれている。ギャラリーによる消費効果に限定すると、直接効果は37億5000万円。単純に比較はできないが、観客による消費効果をベースにした斎藤佑樹投手の直接効果34億1000万円と同規模になる。ともに「王子」と呼ばれてきた両者の活躍は、経済効果も大きいだけに今後ますます注目される。
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