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首都圏で開業相次ぐ「死者のホテル」
1泊7350円~、24時間面会可能など

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2011/01/29 14:00

首都圏で開業が相次ぐ「死者のホテル」。一時的に遺体を預かる遺体安置という新サービスは、葬儀に対するニーズをどこまで掘り起こせるか。

 高齢化や核家族化、不況などの影響により、小規模な葬儀が増える昨今。親族だけで行う「家族葬(密葬)」や、式を行わず火葬だけを行う「直葬」が浸透しつつある。なかでも「直葬」の増加は著しく、第一生命経済研究所によれば、都内では「直葬」が葬儀全体の2~3割を占めるという。

 急増する「直葬」に異議を唱えるのが、病院と斎場の間に位置する「死者のホテル」だ。病院で肉親を亡くした場合、通常は霊安室から数時間程度で出なければならず、遺族は悲しみに暮れる間もなく葬儀の準備に追われることが少なくなかった。そこで、故人を斎場に送る前に、一時的に遺体を預かることで、遺族にじっくりと葬儀について考えてもらおうというのが「死者のホテル」なるものだ。

 昨年6月に開業されたのが、神奈川県西区の「ラステル久保山」。施設名には、故人が最期の夜を過ごす「ラスト・ホテル」という意味が込められている。5階建ての施設には、広々としたロビーや総合受付が設置され、ビジネスホテルさながらの雰囲気。2階は枕飾りまで用意された明るい個室で、故人と24時間面会できる部屋がある。遺族はカードが手渡され、面会室にあるセンサーにカードを差し込むと、冷蔵安置室から故人が搬送される仕組みになっている。また、僧侶が24時間待機し、希望があれば枕経も唱えてもらえる。遺体の安置は1泊1万2600円。同施設で葬儀まで行うことも可能だ。

 一方、昨年12月に開業したばかりの「りすセンター・新木場」(東京都江東区)でも、葬儀社を決めるまでの間、冷蔵安置室で遺体を預かってくれる。感染症予防のため、処理室には殺菌灯を取り付けたり、遺体の取り間違いないようにバーコードで管理するなど、遺体の管理に余念がない。また、故人の傍らで一夜を過ごせる和室の夜伽(よとぎ)部屋を設け、遺族が故人をしのぶ場所も提供する。気になる宿泊費は1泊7350円。

 これらの宿泊料を高いと見るか、安いと見るかは個々の判断によるが、時間に追われるあまり他の葬儀社と比較なしに決めてしまい、「葬儀の内容と価格が見合わなかった」という失敗を経験した人も多いのでは。「死者のホテル」という新しいサービスが、どこまで葬儀に対するニーズを掘り起こせるか今後に注目したい。

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