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中国株は金利と不動産価格の動きが注意を要する段階に入った可能性も

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2011/02/18 10:00

「中国の不動産取引は借り入れではなく自己資金だから大丈夫」という主張もありますが、本当でしょうか。(バックナンバーはこちら)

金利・不動産価格と株価の関係は中国でも成立するか?

株式に投資する際に、一般に機関投資家は金利・不動産価格に最新の注意を払っていると考えられますが、個人投資家ではまだその重要性が幅広く認識されているとは言いがたい状況のように思われます。

 特に、日本やアメリカの先例を考えると、経済発展を遂げた中国への株式投資にも同様の注意が必要となっている可能性もあります。

金利、不動産価格と株価

 景気が過熱すると、それを抑えるために中央銀行が金利を引き上げ、それが結果として株価や不動産価格の下落につながるということがしばしばあります。また、金利が上昇すると、リスクを取って株式で運用するよりも債券で運用する魅力が高まり、株価が上がりにくくなる(あるいは下がる)という考え方もあります。実際には、その両方の効果が作用していると考えたほうが良いかもしれません。

 また、不動産価格が上昇すると、大きな資産効果が生まれ、一般に景気刺激効果もあって株価が上昇しやすくなると考えられます。逆に、不動産価格が下がると、タイムラグがあることが一般的ですが、株価にはマイナスに作用することが多くなると思われます。また、不動産投資の場合には資金を借り入れて投資することが多くなるので、一般に、金利が上がると不動産価格にはマイナスの影響を与えると考えられています。

日本、アメリカの先例

 日本の1990年前後の株・不動産バブルの崩壊のきっかけになったのは、「バブル退治」を目的とした金利の大幅な引き上げと不動産取引に関する融資規制や課税強化であったとされています。アメリカのサブプライムバブルでも、数年かけて次第に上昇した金利が不動産価格を締め付け、それが信用不安を招いて、株式を含めたバブル崩壊につながったのではないかと、個人的には考えています。

中国はいつまで大丈夫か

 新興国での需要増とアメリカの量的緩和の影響でコモディティ価格や新興国の不動産価格が上昇しているようです。

 中国を始めとした新興国では、自国通貨を切り上げるという回避策があるのですが、これを嫌っている国が多いように思われます。その結果、例えば中国ではインフレを抑制するため、継続的に金利を引き上げています。また、同時に不動産価格の抑制策が実施されているようです。日本やアメリカの先例を考えれば、金利上昇と不動産価格抑制策は、株式投資にとってリスクの高い組み合わせのように思われます。

 なお、「中国の不動産取引は借り入れではなく自己資金だから大丈夫」という主張もありますが、バブルであれば知人からの借金で株式や不動産に投資したり、企業の借入金などをいろんな形で投資したりすることが広く行われているとしても不思議ではないように思われます。この場合、やはり金利上昇はマイナスの影響をもたらす可能性があるのではないかと、個人的には考えています。

投資に活かすには

 仮に中国が人民元の切り上げを行わずに、金利上昇と直接的な規制で不動産価格の上昇を抑えようとすると考えるのであれば、中国株投資に際しては以下の様な対応を検討してもよいのではないかと思われます。

  1. 中国株への投資ポジションを減らす
  2. 中国経済が減速すると原油や銅などのコモディティ価格が調整する可能性があるので、これらの買いポジションがあればこれも減らす
  3. 日本株で中国への依存度が高い企業への投資ポジションを減らす
  4. 少額に限定して、上記1から3のeワラントプットを購入する
  5. キャッシュポジションを増やしておき、調整時に上記1から3の買いポジションを取る(ただし、調整の初期に投資しないことが重要)

 次にテーマを少し広げて、分散投資を考える際の見逃しやすいポイントを見ていきましょう。(次ページへ続く)


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