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米ドル、日本円、金のバブル?

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2011/05/24 10:00

終わってみるまで分からないバブルも、途中で何かへンと思われることはあるもの。米ドル、日本円、金も何かがおかしい?(バックナンバーはこちら)

「なんとなくおかしい」

 バブルはその最中はバブルではなく、終わって始めて(ある意味後講釈で)「あ~バブルだったんだ」と言われ、小さなものは経済史のテキストに、大きなものは歴史の教科書に載ることになるように思われます。

 後で冷静になってみれば「実体価値」から大きく上方に乖離していたことが分かるのがバブルの共通点といえるでしょう。ただ、その最中でも「なんとなくおかしい」ことがあることも少なく無いようです。別の見方をすれば、「なんとなくおかしい」状態であって、「実体から価格が大きく上方に乖離」しているもののうち、その状態が急速に修正されたものがバブル、まだ修正されていないものはバブルではない、ということもできるかもしれません。

米ドル、日本円と金

 米ドルも、日本円も金も、個人的には「なんとなくおかしい」点があるように思っています。破裂するまではバブルではないとしても、どこがおかしいのか、あるいは修正の可能性があるのかと考えてみることは無駄では無いかもしれません。

米ドル

 サブプライムショック後に量的緩和に踏み切り、資金供給を増やしたといえますが、それ以前からも基軸通貨の特権を活用して、世界中から自国通貨で物やサービスを購入する構図は変わっていない様に思われます。かなり大雑把に見ると、サブプライムショックの前までは、米国の家計が借金をしてそれを消費に充て、そのお金が外国に輸入代金として流れ、外国がそのお金で米国に投資をして資金を還流するという流れだったともいえるでしょう。

 そうなると、そのお金を受け取って資源や製品を生産・輸出していた外国は一体何を受け取っていたのでしょうか。つきつめると、「なんとなくおかしい」ように思われます。現在の米国は、過去の日本のように国の借金を増やしながら景気を支え、同時に米ドルの価値を落として競争力を回復しようとしているという見方があります。仮に、この見方が正しいとするなら、基軸通貨として使われる米ドルの特権的な地位自体がバブルである可能性もあります。

 米ドル自体がバブルである可能性を考えるなら、米ドル以外の資産、あるいは米ドルの資産でも資源株などへの投資が有効となるように思われます。また、投資金額を絞って投資期間が長めの米ドル安型のeワラントなどの利用も考えられます。

日本円

 個人的には、日本円が相対的に価値を保っているのか不思議に思えてくることがあります。失われた20年がこのままでは30年になってしまいそうですし、少子高齢化は有効な対策が採られないまま人口減少・国力減退につながっているようです。

 公的債務のGDPに対する比率は先進国で最悪、法人税は高く、ビジネスを自国に留める・あるいは積極的に外から呼び込んでいるとは言い難いように思われます。今後は原油や天然ガスの輸入も増えそうで、貯蓄率の低下も反転しそうになく、恒常的に経常赤字になる日もそう遠くなさそうです。これでも円が大きく下落していないというのは、「なにかへん」な状況なのかもしれません。

 現在の円相場が実体よりも高くなっていると考えるのであれば、トラッカーをはじめとする各種金融商品で、コモディティ相場、外国株、海外での売上比率が高い日本株などへの投資比率を高めることが有効と思われます。

 金の上昇は米ドルの下落の裏返しという見方もありますが、金は工業原料に便利な素材という点を除けば、「きらきらきれいに光る金属」の一つでしかありません。古代から、「金には価値がある」というのは一種のお約束であって、例えば犬や猫、牛にとっては金は全く意味がありません。それを言ってしまうと通貨も「お約束」の世界ではありますが、金は持っているだけでは利息もつかず、保管にコストがかかり、盗難のリスクもあります。

 では、金の価格は一体いくらが正しいのかというと、需給だけで決まるため、本当に正しい価格は誰にも分かりません。特に金の需要の中で大きな割合を占める宝飾品や投資目的の保有であれば、その価格はいくらでも「売買できれば正しい価格」となり、バブルがおきやすい性質を持っているといえるのかもしれません。

 仮に、現在の金価格がバブルであると考えるなら金eワラントのプットが有効と思われる一方、中国やインドでの需要増による水準訂正、あるいは米ドル下落によるテクニカルな上昇とみるのであれば金トラッカーなどでの追加投資も一案となるかもしれません。

 さて、次に現在の相場について考えてみます。相場が動いていない時こそ、その先を考えてみましょう。先が見えない相場は、多くの投資家が思考を停止して休んでしまう状況。次のシナリオを考えることでパフォーマンスに差がつくのです。(次ページへ続く)


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