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売買ルール作成でもっとも重要な「資金管理」 
3つの分散投資と検証方法

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2011/06/15 09:00

 この連載を読めば、株システムトレードがうまくいく! シストレをやるうえで、ぜったいに必要なノウハウを厳選してお届けします。

売買ルールでもっとも大切なのは「資金管理」

 こんにちは、船越です。これまで取引条件(新規建て条件手仕舞い条件)、そして資産曲線についてお話ししてきました。

 理解できる指標だけを使ってシンプルにしよう! などと偉そうなことを長々と説明してきましたが、ここに至って驚きの事実をお伝えしたいと思います。それは、「売買ルールにおいてあまり取引条件は重要じゃない!」ということです。

 本当に大切なのは、今回のテーマである資金管理(ポジションサイジング)。そしてその理由とはなんと勝率がまったく当てにならないからなんです。

一定期間運用しないと勝率は安定しない! 安定するまで破産しない資金管理を

 勝率とは、売買ルールを運用した際、利益の出る取引がどのくらいの確率で現れるかを示したものです。ですがこの「勝率」、実は一定回数の取引があってはじめて成立するものなのです。

 サイコロを何度か振ってみればすぐ分かることですが、序盤ではすべての面が綺麗に1/6の割合で出ることはありません。数百回、数千回振ることで、それぞれの面の出る割合がだいたい1/6になるのです。

 そのため、たとえ勝率70%の売買ルールがあったとしても、運用を開始すると順当に7勝3敗とはならず、がっかりの成績となります。嬉しい10連勝となることも稀にありますが、いきなり10連敗も十分ありえます。どんな成績になるかは予測ができません。

 では、勝率というのはどの程度の取引回数で安定してくるのでしょうか? 検証ソフトを使って調べてみましょう。以下の取引条件で検証して、勝率の変化をグラフにしてみます。

銘柄 全市場銘柄(株式投資)
検証期間 2000年1月~2011年05月
運用 単利運用
仕掛け条件 終値が15日間の移動平均の-10%以下になった銘柄を買う
手仕舞い条件 +5%で利益確定
-5%で損切り
どっちつかずのまま25日経過したら手仕舞い
その他条件 終値が250円以下の銘柄は対象外
出来高が少ない銘柄(過去15日で1億以下)は対象外

2000年から取引開始で、2年後になんとか勝率が安定

 上の図が勝率の変化グラフです。左から右(→)に時間が流れています。取引を始めた2000年(左端の時期)のころは、非常に勝率が不安定なことがお分かりでしょうか。なんとか安定したように見えるのは2001年の末です。取引開始から2年も経過しています。

2005年から取引開始で、こちらも2年後になんとか勝率が安定

 こちらは同じ取引条件で2005年から取引を開始した結果です。前のグラフとは動きが違いますが、やはり序盤はガタつき、徐々に安定していきます。

 ご覧のとおり、バックテストで得られる勝率は取引序盤ではまったく当てにならないのです。そのため運用を続けていくためには、勝率通りの成績が出なくても破産しないような資金管理が重要になります。

 序盤から大きな損失を出すと、欲しい銘柄が買えなくなったり十分な分散投資ができなかったりと、利益を上げにくい不利な状況になります。逆に序盤に利益が出ていれば余裕ができるので、その後、多少の損失が発生しても問題ありません。つまり、投資を続けられるかは、序盤の売買にかかっているのです。高勝率を求めての取引条件作成にはあまりハマりすぎないようにして、資金管理ルールについてしっかり学んでいきましょうね。(次ページへ続く)


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著者プロフィール

  • 船越 英和(フナコシ ヒデカズ)

    有限会社ツクヨミ 代表取締役。
    1970年生まれ。ゲームソフトのプログラマー、Windows用パッケージソフト開発、組み込み系エンジニアを経て、2005年に有限会社ツクヨミを設立。 本業のソフトウェア開発経験と、趣味である投資経験を生かし、2008年からシステムトレードソフト イザナミ の販売を開始。 2010年、大手証券会社プログラムトレーディング部門への導入、公立商業高校への投資教材としての納品を実現。
    システムトレードという素晴らしい投資手法を世に広めるために鋭意活動中!

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