会社設立のメリットとは何か
現在、パソコン教室を経営している今沢幸秀さん(仮名)はあることについて悩んでいた。パソコン教室は学生時代からアルバイトで始めた仕事である。その後、個人事業として独立開業をはたし、順調に生徒さんや仕事も増え現在にいたる。仕事が順調なのはありがたいことだが、納税額も順調に増えていたのだ。
そんな折、今沢さんの同業者の近藤さん(仮名)から「そろそろ会社を設立してみてもいいのではないか」といった話をもらった。これまで個人事業主としてとくに不満はなく、会社を立ち上げようとは考えたこともなかった今沢さんだが、いったいどんなメリットがあるのか興味が湧き、詳しい話を聞いてみることにした。
「会社を立ち上げれば、税金面で有利になるし、銀行からの信用も得やすいよ」。そう話す近藤さん自身も現在営む個人事業から会社組織に変更する手続きを税理士事務所に依頼中とのことだった。今沢さんも、会社を設立するべきなのだろうか。
お金持ちの芸能人は会社の社長となっている
少し前までスポーツ新聞などで毎年、芸能界やスポーツ界の長者番付というものが発表されていたのを覚えている人も多いだろう。
しかし、誰もが知っている有名芸能人が意外にも長者番付にランクインしていないことを不思議に思ったことはないだろうか?
これはスポーツ選手や芸能人は、個人事業ではなく会社として運営を行っていることがあるためだ。ではなぜ会社を設立すると、長者番付にランクインしないのか。
それはズバリ、彼らが節税対策に勤しんでいるからである。自らの活動や活躍で、一般人より多くの収入を上げている彼らは、納める税金の額もかなり大きい。節税対策をしている場合と、していない場合では納税額には雲泥の差が生じてしまうことを「誰よりも有名なあの芸能人」は知っているのだ。
仮に個人事業として活動していた場合、所得税及び住民税と事業税でその税率は最高で50%を超える場合もある。しかし会社組織とすることで有利になることがあるのだ。どういうことなのか、今沢さんの例をもとに具体的に見てみよう。(次ページへ続く)







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