AKB48のギャラは“二重ピンハネ構造”
芸能界では昔から、新人は薄給で冷遇されて、ヒットを出すごとに徐々に年収を含めて待遇がアップしていくといわれていた。AKBのメンバーにとっては、アキバの小さな劇場で観客が数人から始めて苦節6年余り、やっとここまで来たかという心境だろう。
では、研究生も含めると総勢100人以上が所属する、AKBの利益の分配方式はどうなっているのだろう。実はAKB48は、各メンバーが別々のプロダクションに所属する連合チーム。関係者がすべて納得する形で分配しないと、ひとつにまとまって活動することは難しく、分裂や脱退などが繰り返されることになりかねないのだ。
まずグループ全体の仕事について。AKB48の運営管理会社である「AKS」へ入り、そこからそれぞれの事務所へと分配される。個々のメンバーに入る金額は、2社の取り分を差し引かれたものになる。見方によっては、二重のピンハネ構造といえなくもない。
ただしソロの仕事であれば、AKSを介さないので、通常の芸能プロに属するタレント活動と同じ構造になる。したがって、AKBメンバーにとっては、いかにソロの仕事を増やすことができるかどうかが、増収へのカギとなるわけだ。
なかでも、いちばんオイシイ仕事といえばテレビの企業CMだ。拘束時間が短い上に年間契約というまとまったお金が入り、芸能プロにとってもタレント個人にとっても、最も割のいい仕事である。芸能プロダクションとしては、所属するタレントを必死に売り込むことも大切だが、いかに企業イメージを表現できるレベルまでに、早く育てるかが勝負なのだ。
AKBのブームはそれほど続かないとか、そろそろ飽きてくる頃だという声も耳にするが、AKB48の仕掛け人である秋元康氏は、いかにブームを起こすかのノウハウを持っている天才的なプロデューサー。以前手がけた「おにゃんこ」ブームが一時的だったことに学び、今後もますます新しい展開が期待できるだろう。
AKBの主要メンバーの“神セブン”が日本の富裕層として、マスメディアを賑わす日も近いかもしれない。


