主に警らを目的とする日本のパトカー(警察における名称は「無線警ら車」)の場合、税金で購入する際の値段は、競争入札で決定する。ウェブサイト「FBIjobs.net」によると、警察庁が昨年2月、現在のパトカーの最新車両である「200系クラウン」の競争入札を実施した。希望台数は4WD38台、2WD152台。その結果、4WDは総額1億4,060万円に消費税を加えた合計1億4,763万円で合意した。したがって1台あたりの価格は、388万5,000円となる。
2WDの総額は、5億3,306万4,000円(税込5億5,939万8,000円)で、1台あたり368万250円となった。この金額は、パトカーとしての装備を含めたもの。パトカーのメーカーや車種について特に指定はないが、現状で入札に参加する企業がトヨタのみであり、必然的にパトカーにはトヨタ車が多くなっているという。
一方、ドイツの警察は、800台の新規パトカーの導入を進めている。予算総額は、2,500万ユーロ(約26億6,400万円)、1台約334万円の計算だ。今回パトカーに選ばれたのはオペルで、車種は2009年欧州カー・オブ・ザ・イヤーも獲得したインシグニアのワゴン「スポーツツアラー」。ところが今年4月、200台が納車されて現場から上がってきたのは予想外の不満の声。座席が狭過ぎて、警察官がフル装備をほどこした状態で乗車できず、現在対応策を検討しているという。
また米国では、元警官が創業した警察車両専用の自動車メーカー、カーボンモーターズの自信作「E7」が、今年から配備される。E7は、現職警官の意見をもとに開発されたパトカーで、使い勝手のよさとタフさが身上の1台となっている。回転灯は屋根に内蔵、ドアは観音開き、インパネには15インチ大型液晶モニター付きコンピューターも備え付けられている。最高時速は250キロで、予想価格は1台5万ドル(約406万円)。近いうちに米国のニュース映像などで、犯人逮捕に活躍するE7の勇姿を見ることができるかもしれない。
どこの国にとっても必要不可欠なパトカー。しかし、決して安い買物ではないようだ。
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