MONEYzine(マネージン)

一覧から探す

シストレを使いこなす方法

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
2012/08/10 10:00

シストレといわれる自動売買が人気ですが、2点間の値動きに合えば使えるわけではないことぐらいちょっと考えれば分かるはず。では使えるようにするには…(バックナンバーはこちら)

使えるシストレ運用にするには

 高度成長期の日本株やリーマンショックまでの新興国株ならただロングしていれば良かったといえますし、過去20年の日本株を後講釈でいうならショートポジションをロールしていれば大きく勝っていたはずです。一方、最近はトレンドが不明確となっているために、FXを中心にテクニカル分析などを用いたシステムトレードの利用者が増えているようです。しかしながら、一方では「シストレでもなかなか勝てない」という声も耳にします。

投資モデルの検証には有効なはず?

 同じ投資モデルに従って、恣意的な判断を加えることなく何回か継続することは、そのモデルが有効であるかどうか判断する上で極めて有効です。いろんなシグナルをその時の気分で使って、それに従ったり、無視したりする気まま運用では、それが有効かどうかも判断できません。その意味で、ある仮説を立て、それに従って過去のデータを使ってバックテストを行い、その結果が良いものであれば、実際に使ってみるということは科学的・合理的であるといえます。ファンダメンタルズ分析やテクニカル分析といった手法の違いに拘わらず、仮説、実行、検証のプロセスは、プロ・アマ問わず必須といえるでしょう。

カーブフィッティングの悲運

 それでも、しばしば「シストレコンテスト」で優れた結果を出した投資モデルが、実際の運用ではあまり役に立たないことがあります。これは「カーブフィッティング」とも言われますが、うまく行かない理由は別の視点から考えてみれば簡単です。

 まず、2点間のランダムな曲線を想定し、これがある資産の値動きとします。数学的には、変数を増やして、足したり、引いたり、2乗、3乗や平方根を使ったりすれば、その期間の値動きにピッタリあった「コテコテ投資モデル」ができあがります。エクセルなどで統計データの分析で、多変量回帰分析を使った経験があれば、状況がイメージしやすいと思います。極端なことを言えば、テクニカル分析のシグナルを20個ほども使えば「完璧」で、説明できないものはありません。

 そこで、ある2点間で完璧なまでに有効であったこの「コテコテ投資モデル」が別の2点間で有効かというと…当然のことながらあまり役に立ちません。そして、その区間もまた20個ぐらいの変数を組み合わせれば「完璧な投資モデル」を作ることはできますが、次の期間ではやっぱり勝ったり、負けたりで鳴かず飛ばず、のはずです。シストレでなかなか勝てない訳もここにあります。

使える投資モデルにするには

 カーブフィッティングには限界があるといいながら、拙著「勝ち抜け!サバイバル投資術」でもDOIモデルという長期の株式投資モデルをご紹介していますし、プロやセミプロの投資家で、独自の統計モデルで着実な成果を挙げている方もおられるようです。では、カーブフィッティングのモデルと、使えるモデルは何が違うのかとういうと、「合理的な将来への影響が説明できる変数」かどうかであると私は考えています。

 例えば、モデルの中に金融・経済指標の変化を組み込めば、それは単に過去の値動きだけから将来を予測するものではなく、実体経済の変化の将来への影響を勘案していることになります。同様に、中央銀行の政策変化を組み込めば、政治家や官僚の将来に向けた意思を勘案していることになり、これもランダムな値動きとは異なります。

 簡単に手に入る数字遊びのカーブフィッティングとは一味違う投資モデルを作って、FX、株式、eワラントでパフォーマンス向上を目指すことも効果的だと思われます。

 さて次に話題を変えて、人気の金投資について考えてみましょう。金は経済危機に備えるのに有効と思われる半面、盗難や価格変動などリスクが全くない訳ではないのです。このため、金への間接投資商品を上手に使いこなすメリットは大きいでしょう。(次ページへ続く)


【FXランキング】 FXランキング 最新FXランキング スワップFXランキング 手数料FXランキング 口座数FXランキング 会社
【FXを徹底比較】 FX比較 取引コストFX比較 手数料FX比較 通貨ペアFX比較 発注機能FX比較 サービスFX比較 安全

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

関連記事

もっと見る

著者プロフィール

この記事に登録されているタグ

本記事は、投資や貯蓄などマネーを活用するための情報提供を目的としており、続きを見る

スポンサーサイト

All contents copyright © 2007-2017 Shoeisha Co., Ltd. All rights reserved. ver.1.5