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穀物相場に投資するなら

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2012/08/31 14:00

 今年はアメリカの干ばつでトウモロコシ相場が急騰しました。数年前にもロシアやオーストラリアの干ばつが問題になり、小麦価格が急騰しています。日本でも爆弾低気圧、集中豪雨、超大型台風が日常化したようにも思えます。そこで、投資対象として穀物相場を見てみましょう。(バックナンバーはこちら)

穀物相場の構造的な上昇要因

 投資対象と考えた場合、穀物相場には以下のような構造的な上昇要因があります。

新興国での食肉消費の拡大

 一般に、一人当たりのGDPが増えると食肉消費が増えるとされています。そして一旦食肉の消費が増えると元には戻らないようです。日本でも経済成長とともに食肉消費が増えてきて、韓国、中国も同じ経過を辿ってきています。それだけだと大したことに聞こえませんが、穀物を直接消費する場合に比べておおよそ鶏肉で3~4倍、豚肉で7~8倍、牛肉だと10倍以上もの穀物が必要になるといわれています。実際、過去に穀物輸出国であった中国は、現段階ですでに輸入国になっています。仮に13億人の人口を抱える中国でアメリカ並みに牛肉を食べるようになったら、穀物需給を相当逼迫させる要因となると予想されます。

異常気象

 化石燃料の大量消費に起因して異常気象が世界各地で発生しています。当然のことながら、農作物の生産に大きな影響を与え、周期的に穀物価格を跳ね上げる原因となっています。

アメリカでのトウモロコシからのエタノール生産

 トウモロコシの大輸出国であるアメリカでは、ついにエタノール生産に使われるトウモロコシの使用量が輸出量よりも多くなってしまいました。中東原油への依存を減らす国策であったとはいえ、世界に飢餓をもたらすとして批判の声も出ています。また、シェールガス・シェールオイル生産増加で必要性が薄れたとはいえ、一大産業となったエタノール生産を縮小する政策転換が行われるかどうかは未知数です。

人口増加

 欧米で人口増加が緩やかであっても、インド、インドネシアやアフリカでの人口増加は速いペース続いています。この結果、国連推計によると、現在70億人の世界人口は2030年には83億人、2050年には93億人に増加すると予想されています。現在でも食糧が行き渡っていない地域があることに加え、世界の総人口が3割増加すると、穀物価格を高騰させる要因になると予想されます。

円暴落リスク

 これは日本だけの問題ですが、5年から10年以内に経常赤字が恒常化するなら、日本円が急落する可能性があります。この場合、米以外の食糧の大部分を輸入に頼る日本では穀物価格が急騰することになります。

穀物相場に投資する

 穀物相場は天候の影響を大きく受けます。天候の予測は難しいので、短期的な変動を狙うよりも、上下に振れながらも長期的には上昇トレンドにあるという特徴を生かした投資が有効と思われます。

 この前提で、投資タイミングは「高値を追わずに、相場のテーマから外れたら買う」ことが重要です。例えばトウモロコシ相場を見ると、今年初めから6月半ばまではジリ安で、大手投資銀行のアナリストたちでさえあまり魅力的とは考えていなかったようです。こういうタイミングでこそ、長期の買いポジションを採ることが効果的といえます。

穀物相場に投資する

 穀物相場そのものへの投資なら、世界の穀物価格を決めるといってよいシカゴ先物に投資する必要があります。ただ、日本国内からは投資がしにくいので、コーンeワラントのコールを使うと便利です。満期日が長くてワラントレバレッジが低い銘柄をロールしていくとよいでしょう。

穀物関連株に投資する

 日本株なら商社株、特に米穀物取引大手のガビロンを買収して世界の穀物メジャーに近づいた丸紅(8002)、米国株だと穀物取引のアーチャー ダニエルズ ミッドランド(ADM)やブンゲ(BG)への投資が考えられます。また、穀物増産需要が高まると考えるのであれば、種子ビジネスでサカタのタネ(1377)や世界的な農薬・種子ビジネスで知られるモンサント(MON)、肥料需要でCF インダストリーズ ホールディングス(CF)やポタシュ コーポレーション オブ サスカチワン(POT)も穀物関連の投資対象と考えることができます。

 さて、今回は具体的な銘柄について見てきましたが、次に紹介するのは、投資の基本的な考え方です。たとえ儲けるチャンスがあっても、正しい投資行動をとることができなければ、チャンスをものにすることはできないのです。(次ページへ続く)


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