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オイシイ儲け話はまず疑え! 巧妙な投資詐欺を見抜くための10のチェックポイント

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2013/05/15 08:00

 オイシイと思ったら疑うこと。投資詐欺には共通点があります。

 「投資なんてトンデモナイ」が常識だった暗い時期が過ぎ去り、日経平均がグングン上昇すると「◯◯株で◯千万円大儲け!」といった雑誌の見出しが増えてきます。そうなると心配になるのが投資詐欺です。自分だけは大丈夫と思っている自信家ほどカモにされやすいとも言われていますし、気がつくと親族・知人が被害にあっていることも珍しくありません。

 あやしい投資案件はいつの時代にもあり、その対象は原野・金の現物まがい証券・擬似通貨・和牛・共済・ラブホテルからアフリカの鉱山開発・海外の医療債権まで多岐にわたります。ただ、芸能人や政治家を動員してあやしげな投資を宣伝するなど共通点も多いものです。

「誰でも数億円の資産ができる」……年率20%運用で「伝説の投資家」を超えます

 例えば、「毎月△万円の投資を□年続ければ誰でも×億円の資産ができる」というキャッチフレーズを目にしたとしましょう。「これはいい!」とか「すごいものを見つけた」と喜ぶ前に、冷静な計算が必要です。

 仮に毎月3万円で30年で3億円にすることを想定するなら、毎月1.375%の複利で増えていく必要があります。これを年率に換算すると17.8%です。「昨年秋からの日本株の上昇率は凄いし、プロならできるんじゃない?」と思ったら大間違い。

 伝説の投資家といわれるバフェット氏の運営する投資会社バークシャー・ハザウェイ社の株価が1982年末から2012年末までの30年間で173倍になりましたが、これを年率換算すると17.5%の複利運用となります。ちなみに同期間のNYダウは年率8.26%、日経平均は涙目の年率0.83%でした(出所:ロイター、eワラント証券)。つまり、年率17.8%の複利運用を前提にすることはバフェット氏以上のパフォーマンスを30年にわたって継続する前提を意味し、ベンチマークから1%の何分の一という付加価値を競う運用業界の常識からすると「できの悪いジョーク」といえます。

 なお、実際に運用するとなると、売買手数料や年間管理費もかかります。成長率の高い途上国への投資の場合は、インフレによる目減り(長期的には為替変動によって調整されます)や割高な為替コストもあるのでますます運用のハードルは高まります。

通常よりちょっとだけ利回りが高い……さじ加減が巧妙な詐欺商品も

 ありえない高利回りを謳う詐欺商品は、金融関係者や投資経験が長い方にはすぐにわかるので「尻尾が見えている狐」のようなものです。一方、近年発覚したAIJ投資顧問やMRIインターナショナル事件では、通常得られると思われる前提より数%程度だけ高い運用利回りだったり、それに元本保証という「おいしそう」な要素が加わっていたりします。

 前述の「毎月△万円を□年で◯億円」を、毎月5万円30年で2億円とすれば年率13.3%、1億円とすれば9.8%となり、少しはまともなように思う方もいるかもしれません。しかしながら、年率で約10%という運用を30年継続できるファンドや業者はまずいません(だからこそ、バフェット氏が伝説となるわけです)。

 仮に、経済成長が著しかった中国の株価指数である香港H株指数でみても、直近15年でも年率6.6%の上昇で、直近20年だと年率1.4%に過ぎません。実際に株式に投資していれば配当で多少上乗せはありえますが、諸コストや長期的な円高を考慮するとパフォーマンスはさらに悪化します。

 つまり、飛ぶ鳥を落とす勢いだった中国株でさえ、年率10%で20年間運用するのは非常に困難だったのです(一般に十数銘柄以上投資すると株価指数と似たパフォーマンスになります)。これに加えて、リスクがある投資では元本保証は期待リターンを国債利回り並みに下げないとありえません。そうなると、良すぎる条件での運用を訴求しているものは、いわゆるポンジースキーム(お金を集めて投資はせず、一部をタコ足配当に充てる金融詐欺)か、実際には運用成果が凡庸なのに手数料が非常に高い投資商品に過ぎない可能性が高いといえます。(次ページへ続く)


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