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投資家ならビビらず使え! 恐怖指数「VIX指数」と「日経VI」が逆張りシグナルに便利なワケ

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2014/12/17 08:00

 市場参加者の感情を反映することから、「VIX指数」と「日経VI」は恐怖指数と言われます。投資家なら恐れるのではなく、それで稼ぐ方法を考えましょう。

 VIX(ヴィックス)指数とは、米国のS&P500指数を対象としたオプションの取引価格から推計される予想変動率(標準偏差)をもとに作成される指数です。通常は10から20程度の値なのですが、暴落時には30や40に吹き上がるので、市場参加者の感情を反映する恐怖指数とも呼ばれています。

 また、同様の手法で日経平均について2010年11月から算出されるようになった指数が日経ボラティリティインデックス(日経VI)です。

恐怖指数、2つの注意点

 S&P500オプションから算出されるVIXも、日経平均オプションから算出される日経VIも、2つの注意点があります。

 まず、あくまで市場参加者の予想(期待)変動率に基づくものなので、暴落時には吹き上がるものの、動きが止まると株価が下がったままでも急落してしまうことです。

 また、実際にVIXや日経VIに投資する際に、先物、ETN、ETFのどれでも共通しているのは、長期間投資するとだんだん価格が下がってきてしまうというこです。これは、先物の限月(満期が異なる銘柄)が遠いものは高く、近いものは安い「コンタンゴ」と呼ばれる状況が一般的だからです。

 たとえば、VIX先物の3ヶ月先満期の限月を30で買い建てして、たとえば残存日数が1週間になって何もなければ価格が25になっているといった感じです。取引を継続するために、30 で買ったものを25で安く売って(5の損)、再び3ヶ月先の高いものを買って……という乗り換え(先物のロールオーバー)を繰り返すごとに損をしていくことになります。

 ETNやETFは運用会社があなたの代わりにこの作業を行うので、やはり何もなければだんだん価格が下がっていきます。

暴落ヘッジには恐怖指数は使いづらい

 図1は、日経VIと実際の日経平均の価格変動率(20日ボラティリティ)変化と、日経平均、日経VI先物に投資する「NEXT NOTES 日経VI ETN(2035)」、S&P500対象のVIX先物に投資する「S&P VIX短期先物ETF(1552)」の値動きを比較したものです。

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 まず、日経VI(赤色点線)とその日から20営業日後(約1ヶ月後)までの価格変動率の実測値(年率換算、黄緑色鎖線)を比べると、日経VIは「当たらずといえども遠からじ」程度でした。日経VIはあくまでその時点の予想なので、投資家の感情や期待で大きく動きますし、将来の急騰・急落を当てることはできません。

 これを踏まえた上で、日経平均(青色太線)の価格下落ヘッジが、日経VI ETN(紫色線)またはS&P VIX ETF(水色線)を用いることで可能かどうか見てみます。

 まず、日経VI ETNは、橙色の矢印の箇所のように日経平均が上昇した時にも(下がらないで)上昇したり、下落してもあまり上がらなかったりと、ETN自体の需給で動いたような(日経VIともやや異なる)不自然な値動きが観察されます。また、暴落以外の場合に次第に価格が下落する傾向が顕著に見て取れます(黄色矢印)。さらに、2014年初のように日経平均が大きく下げた時(赤矢印)に、このETNの価格は上昇はしたものの、日経平均が下げたまま動きを止めるとETNの価格は大きく下げています。つまり、急落直後に手仕舞わないといけないという予想通りの使い難さとなっています。

 また、S&P VIX ETFはそもそも米国の株価指数が対象である割には、日経平均が下げたときにはきちんと上昇しています。しかし、長期間保有すると価格下落が著しく、急落直後だけ上げて直ぐに下落する点では日経VI ETNと同じでヘッジには使い難いといえます。

 このため、暴落が懸念される状況なら、VIX先物や日経VI先物及び関連ETNやETFを使うより、素直に買いポジションを手仕舞うほうがよさそうです。また、株価下落を収益機会と考えるなら株価指数先物や信用取引でショートする、短期のプットオプションを買う、マイナス3倍トラッカーやベアETFを買うほうが効率的で低コストと考えられます。


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