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広告代理店の営業マンが地ビール職人に転身! 「街のビール屋を増やしたい」若者が集まり4店舗に

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2014/09/05 08:00

 今回は、自家製ビールを販売する能村夏丘さんのお話です。旅先の小さな醸造所で出会った地ビールの美味しさに、ビール職人になることを決意。夫婦ふたりでビール工房を開きました。「街のビール屋を増やしたい」という想いに共感した若者が集まり、ビール工房は4店舗に増えています。

広告代理店勤務から、夫婦で自家製地ビール工房の経営者に

 JR中央線の荻窪駅から徒歩2分、自家製ビールレストラン「荻窪ビール工房」がある。株式会社麦酒企画の代表、能村夏丘さん、利枝さん夫婦が営む店だ。

 裏路地にたたずむ木造2階建ての店を訪れたお客さんに「本当にここでビールを作っているの?」と驚かれるが、取材の際も、店併設の醸造所に並ぶタンクでモルトを発酵させてビールを醸造中だった。

 もともと老舗茶道具屋だった店舗の1階に醸造所とカウンター、テーブル席、2階には調理所とテーブル席、屋根裏部屋にはお座敷席もある。注文はジョッキを持ってカウンターまで注文に行くセルフ方式だ。

 人気のビールは、バジル等のスパイスを配合した香り高い明るい色の『ホワイト』(590円、税込)。ビールは週に2~3回、1週間で400~500リットルを仕込み、醸造所にある部屋丸ごとの冷蔵庫に出来上がったビールを貯蔵している。

 「うちのビールは流通させるわけでないので、ビールに余計な手を加えません。酵母も濾過していないし、加熱殺菌もしていない状態で冷蔵し、注文のたびに出来立てを提供しています。毎日でも飲める手頃な価格の手作りビールを販売する、街のパン屋さんのような地元に根差した街のビール屋を目指しています」

 店内で製造した出来立ての地ビールが飲めるとあって、地元のファンが増えている。

一生の生業を探す旅で出会った、地ビール醸造所

 夏丘さんは1981年に東京都板橋区で生まれ、大学3年次にサークル「さだまさし研究会」で新入生として入部した利枝さんと出会った。その後、広告制作会社で大手飲食店チェーン向けに大手ビールメーカーの販促企画を提案する等、営業マンとして働いた。

 販促提案の仕事はやりがいがあって楽しかったが、「地に足がついた仕事がしたい」と思うようになり、会社を辞めて「一生の生業(なりわい)」を見付ける旅に出かけた。夏丘さんは27歳、利枝さんと結婚して1年足らずの時期だった。

 利枝さんは、夫の新しいチャレンジを見守った。

 「それまで好きな仕事を楽しんでいて毎日終電で帰宅するくらいだったのに、それを辞めるのはよっぽどの決心だと思いました。私も働いていたし、当分は主夫として家事をやってもらえばいいと気楽に考えていました」(利枝さん)

 夏丘さんは日帰りでいろいろな場所に出かけ、栃木の小さなビール醸造所に立ち寄ったことで転機を迎えた。

 「その土地にしかないものを味わいたいと、たまたま近くにあるビール醸造所に立ち寄ると、運良く地ビールを飲むことができました。出来立てのビールの味は格別で『自分の街でもこういうビールを飲みたい』と思うと同時に『この規模なら、自分でもやれる』と直感しました。大手ビール会社の商品のように、クオリティが高く品質が均一でどこでも手に入るものだけでなく、それとは違うビールがあってもいい。それを突き詰めてみたいと考えました」

 そして「出来立ての自家製ビールを安く売ろう」と決心したのは、会社を辞めて半年後のことだった。

 夢が定まった夏丘さんは、各地の地ビールを飲みに行き、いろいろな人と話を重ねると、思い描くような店が岡山県にある、と聞いた。奇跡的な出会いは、登戸にあるビールパブを訪ねた時のこと。憧れた岡山の「吉備土手下麦酒醸造所」の永原社長がたまたまその店に来ていたのだ。

 「方言で話している内容が、岡山のビール屋の話に似ていたので、思い切って声をかけました」

 それが縁となり、岡山のビール工房を訪ねると、やはり、自家製ビールの味や店のスタイルは夏丘さんの求めていた形そのものだった。すぐに弟子入りすることを願い出て、OKをもらった

 「岡山には長距離夜行バスで通い、師匠にビールづくりや店舗の作り方を教わりました」

 そして自分の店をいよいよ開くことになるのだ。


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