MONEYzine(マネージン)

一覧から探す

プロは使ってる!第2金曜日「SQ」の法則 意外なアノマリーを個人投資家が使うなら

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
2015/06/04 08:00

 「株式市場は今週のSQ(エスキュー)に向けて不安定な値動きとなるでしょう」 といった相場解説を耳にしたことがあるかもしれません。そこで、SQ前とSQ当日の過去の値動きから、どういう株価アノマリー(特異現象)がありそうなのか調べてみました。

SQとは、先物や上場オプションの精算に使われる値のこと

 SQとはSpecial Quotationの略で、「特別清算指数」と呼ばれる株価指数先物や上場株価指数オプションの清算に使われる値のことです。株価指数先物の清算は3月、6月、9月、12月の第2金曜日と決まっていて、それらの応答日にSQが算出されるので、その日は「メジャーSQ」と呼ばれます。

 一方、上場株価指数オプションは毎月清算されるのですが、これも各月の第2金曜日です。メジャーSQ以外の年8回のSQ算出日は、取引量が多い株価指数先物の清算がないオプションだけのSQということで「マイナーSQ」と呼ばれます。

 これだけだと、「先物や上場オプションは使わないから関係ないし~」と思ってしまいがちですが、そうではありません。

 日本で最も取引されている株価指数先物や上場株価指数オプションの対象となっている株価指数は日経平均で、これは225銘柄の株価から算出されています。先物や上場オプションも、実際には需給で価格が動くので、短期的に実際の株価指数よりも割高になったり、割安になったりする状況が生じます。

個人投資家がSQを使うなら1:株価指数先物の裁定取引

 この時、例えば先物が割高になっていたとしたら、先物を売る(ショートする)と同時に株価指数を構成する225銘柄を構成比どおりに買えば、理論上は無リスクで収益を得ることができます。逆に、先物が割安だったら、先物を買って(ロングして)同時に現物を貸し株で借りてきてやはり構成比どおりにショート(信用取引や貸し株の売り)をすればよいわけです。こういった取引は、株価指数先物の裁定取引と呼ばれます。

 ここで問題となるのは、裁定取引で出来上がったポジションは、割高・割安が解消された時点で反対売買しなければ利益が確定しないことです。これが最も簡単にできるのが、先物の清算価格が現物株の価格と確実に一致するSQなのです。SQの計算には、各構成銘柄の寄り付き値(最初に取引された価格)を用います。

先物売り・現物買いのポジションを持っていたら

 このため、裁定取引で先物売り・現物買いのポジションを持っていたら、SQ当日の朝に保有している現物株をまとめて成り行き(価格はいくらでも良いという注文)で全部売ればよいだけです。

 ここで、現物株の価格がいくらになっても関係がないことも重要です。仮に、現物株が暴落してSQ値が下がっても、先物の清算で使われるSQも定義上必ず下がって一致するからです。

先物買い・現物売りのポジションを持っていたら

 逆に先物買い・現物売りのポジションを持っていたら、ショートポジションになっている分だけSQ当日の取引開始時に成り行きで現物株を買い戻して貸し株を返済するだけです。

 ここで現物株が急騰しても、やはり裁定取引の利益には関係ありません。先物の清算に用いられるのがSQ値で、必ず一致するからです。

個人投資家がSQを使うなら2:上場株価指数オプションの裁定取引

 同様に、上場株価指数オプションも裁定取引ができます。プットとコールを組み合わせれば、先物を買っているのと同じ効果を得られる合成ロングポジションや、先物を売っているのと同じ合成ショートポジションが構築できます。このため、マイナーSQでも裁定取引の解消にともなう売買が出てきます。

なぜ、SQ算出日は荒れるのか

 さらに、日経平均は算出方法にやや難があるため、株価が高い一部の銘柄の影響を受けやすくなっています。特にファーストリテイリング、ファナック、ソフトバンクの上位3銘柄だけで構成比が2割もあり、こういった一部の構成銘柄の価格が動くだけで、先物や上場オプション取引の清算に用いられるSQ値が大きく動いてしまいます。

 このため、SQ当日の日経平均構成上位銘柄には様々な思惑をもった売買も出やすくなります。だから、SQ当日の寄り付きは、裁定取引解消のための売買と思惑売買で波乱が起こりやすく、その日の値動きも荒れやすいのです。また、先回り取引があれば、SQの数日前も値動きが荒くなると考えられます。


【FXランキング】 FXランキング 最新FXランキング スワップFXランキング 手数料FXランキング 口座数FXランキング 会社
【FXを徹底比較】 FX比較 取引コストFX比較 手数料FX比較 通貨ペアFX比較 発注機能FX比較 サービスFX比較 安全

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

著者プロフィール

本記事は、投資や貯蓄などマネーを活用するための情報提供を目的としており、続きを見る

スポンサーサイト

All contents copyright © 2007-2017 Shoeisha Co., Ltd. All rights reserved. ver.1.5