MONEYzine(マネージン)

一覧から探す

「二日新甫(ふつかしんぽ)は荒れる」は間違い?

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
2016/05/02 08:00

 「二日新甫は荒れる」という相場格言がありますが、本当にそうなのか? 過去の統計データをもとにさまざまな角度から検証します。

「二日新甫は荒れる」は間違い? でも三日新甫に注意

 「二日新甫」(ふつかしんぽ)とは株式相場や商品先物相場で、その月の取引初日が1日ではなく2日から始まる月のことを言います。3日から始まるなら「三日新補」です。相場格言に「二日新甫は荒れる」というものがあり、相場解説者などが「今月は二日新甫なので荒れやすいんですよね」といったような言い回しを好んで使います。

 そこで、検証してみました。まず二日新甫だけなのか、三日新甫や四日新甫はどうなのか。「荒れる」のは初日だけなのか、それともその月なのか。さらに、「荒れる」とは大きく下がることなのか、変動率が大きいことなのか。投資格言のあいまいな点を順を追って確認しました。

二日新甫当日は荒れないが、
三日新甫当日は下げ、四日新甫当日は上げる

 最初に検証結果をまとめると、「二日新甫は荒れない」でした。しかしまったく無関係ではありません。取引初日の値動きに関しては「三日新甫当日に下げ、四日新甫当日に上げる」ことが確認できました。また、当月1か月の騰落率に関しては「三日新甫の月は下げる」ようです。

 図表1は過去20年間(1996/1/8-2016/3/31)の日経平均株価の月初の1営業日だけの値動きを分類したものです。騰落率は終値の前日比を用い、日中変動率は当日の始値と高値・安値の差をみました((高値-安値)/始値)。

 新聞やTVのニュースでは株価指数の前日比だけが大きく取り上げられるので、多くの方にとっての始値で大きなギャップがあって日中はほとんど動かなかったとしても、“変動が大きかった日”となるはずです。一方、日中の値動きが大きな日は、短期取引主体の方にとっては“荒れた日”と感じられるはずです。

 まず、相場格言で“荒れる”はずの二日新甫当日ですが、平均騰落率は1日が初日となる日の0.246% を下回るマイナス0.023%という結果でした。つまり、二日新甫当日は過去20年を見るとかなり平穏だったことになります。興味深いのは三日新甫当日が平均してマイナス0.643%と下げ、四日新甫当日は逆に0.982%と全取引日平均を大きく上回る上昇となっていることです。

 これらのうち統計的に有意な関係が確認できたのは、三日新甫当日に下げる(99%信頼度)、四日新甫当日に上げる(信頼度97%)、および四日新甫当日に日中大きく動く(信頼度90%)の3点でした(図表1のグリーンのハイライト部分)。

 これらの背景を推察する際に重要な点は、1日以外が最初の営業日となる日は、必然的に月曜日が多くなることと、3日や4日と長くなるにつれて祝祭日の影響で月の偏りが生じることです。図表1にもあるように、1日新甫では全観測日157日のうち、33日が月曜日でしたが、観測期間中の二日新甫と三日新甫はすべて月曜日でした。金曜日の夕方に企業関連の大きなリリースが集中することに加えて、週初と月初が重なれば値動きが大きくなりやすいことは容易に想像できます。

 さらに、統計的に有意に日経平均株価が上昇し、かつ日中の値動きも大きい四日新甫は直近20年間で1月と11月しかなく、季節性が影響を与えている可能性も考えられます。


【FXランキング】 FXランキング 最新FXランキング スワップFXランキング 手数料FXランキング 口座数FXランキング 会社
【FXを徹底比較】 FX比較 取引コストFX比較 手数料FX比較 通貨ペアFX比較 発注機能FX比較 サービスFX比較 安全

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

著者プロフィール

本記事は、投資や貯蓄などマネーを活用するための情報提供を目的としており、続きを見る

スポンサーサイト

All contents copyright © 2007-2017 Shoeisha Co., Ltd. All rights reserved. ver.1.5