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全国書店、市場縮小で約8割が「減収」か「横ばい」
一方、読書は「電子書籍」よりも「紙書籍」が人気

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2016/07/30 22:00

 書店の市場は縮小傾向にあり、約8割の書店が「減収」か「横ばい」となっている。一方で読書は「電子」よりも「紙」の方が人気のようだ。

 東京商工リサーチは7月20日、「全国書店1,128社の業績動向」調査の結果を発表した。調査は同社のデータベースから「雑誌・書籍小売業」を主業種とする企業のうち、業績が3期連続で比較可能な1,128社を抽出して分析したもの。売上高と利益金は2015年度を最新決算としている。

 発表によると、1,128社の最新期の売上高は、前期比0.6%減の1兆47億2,700万円だった。前期は2.2%減だったことから、減少幅こそ縮小したものの減収傾向は継続している。

 最新期の収益状況は「増収」が255社(構成比22.6%)で、「減収」が467社(同41.4%)、「横ばい」が406社(同35.9%)だった。前期より「増収」が46社増加する一方で「減収」が106社減少した。最新期の損益状況は「黒字」が355社で全体の78.1%に達し、前期の74.4%を上回った。「赤字」は99社で全体の21.8%だった。約8割が「減収」か「横ばい」で、売上が伸び悩む構図が続いていると同社は指摘している。

 書店の経営状況をみると増収企業の伸び幅より減収企業の落ち込みが大きく、全体の売上高は前年度を割り込んでいる。また、大手企業が店舗撤退で大幅な損失を計上するケースが目立ったほか、人手不足で人件費が高騰しており、利益の圧迫要因となっている。

 一方、MMD研究所は20歳から59歳の男女2,201人を対象に、「2016年電子書籍および紙書籍に関する調査」を実施した。調査期間は2月19日から21日にかけて。

 まず、読書について聞いたところ、「紙書籍で読書している」と答えた人は83.0%で、「紙の書籍は読まない・購入しない」は17.0%にとどまった。また、紙書籍と電子書籍の両方で読書すると回答したのは、24.6%に相当する541人だった。その541人に紙書籍と電子書籍のどちらで読書することが多いか聞いたところ、「紙書籍のほうが多い」が54.0%に達した。「電子書籍のほうが多い」は25.7%で、「どちらも同じくらい」は20.3%だった。

 続いて、紙書籍で読書していると答えた人に購入先を複数回答で聞くと「書店」が85.5%で最も多く、以下、「ネットショップ」の65.6%、「古本屋」の34.3%、「ネットオークション」の8.7%が続いた。

 書店を取り巻く経営環境は大きく変化しているものの、大半の人が紙の書籍で読書を楽しんでおり、書店に足を運んで書籍を購入する人が多かった。縮小する市場の中で、消費者から選ばれた書店は収益を伸ばしているようだ。

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