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スーツ販売「青山」と「AOKI」の儲けの構造
事業多角化と気になる売上高の減少傾向

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 リクルートスーツが大きな収益源であるスーツ販売会社は、少子化を見越して事業の多角化を行っている。大手2社の収益構造と年棒・給与をチェックしてみよう。

事業を多角化するスーツメーカー、青山とAOKI

 18年大学新卒向け会社説明会がスタートするなど、就職活動も本番を迎える。リクルートスーツ販売大手の青山商事(8219)とAOKIホールディングス(8214)を比較してみた。

 紳士服販売1位の青山商事と2位AOKIホールディングス(HD)には、共通する点が少なくない。ともに創業オーナー系企業であり、郊外立地の店舗展開で業績を拡大してきた経緯がある。15年度のスーツ販売でいえば、青山商事は222万着(平均単価2万7500円弱)、AOKIHDは127万着(平均単価約2万7000円)だ。AOKIHDのほうがやや小ぶりといっていいだろう。

 事業の多角化も共通項である。青山商事は、大創産業や物語コーポレーション(3097)などへのフランチャイズ(FC)加盟で、100円ショップ「ダイソー&アオヤマ100YENPLAZA」や外食「焼肉きんぐ」なども展開。カジュアル衣料販売の「アメリカンイーグルアウトフィッターズ」や「リーバイスストア」、リユース事業の「セカンドストリート」も手がける。国内外でおよそ600店舗を数える靴修理・鍵複製の「ミスターミニッツ」も買収で手に入れた。

 一方のAOKIHDは、ウエディング施設運営の「アニヴェルセル」やカラオケルーム「コート・ダジュール」、複合カフェ「快活CLUB」といった事業を展開育成してきた。

小売業としては高水準の利益

 会社全体の収支を1000円の商品販売にたとえた表も確認してほしい。両社とも年度によっては1000円につき、100円を超す儲け(営業利益)である。

 FC店舗の運営が中心ということもあって、1000円当たり170円の儲けがある作業服販売のワークマン(7564)には劣るものの、小売業としては高水準といっていいだろう。同じ計算をすれば、大手百貨店は20円から30円程度の儲けにとどまっているのが現実だ。

 原価が青山商事は400円台前半であるのに対し、AOKIHDが500円以上になっているのは、ウエディング事業やカラオケ、複合カフェの店舗部門の人件費を原価に組み入れているためだろう。

 経費内訳は、広告宣伝費は両社とも60円に相当しており、人件費は青山商事が130円前後、AOKIHDはおよそ135円といったところだ。店舗の賃料負担は青山商事が100円強、AOKIHDは80円台である。

 ちなみに、スーツ類の「売上高÷仕入高」は、両社とも「2.8ポイント」前後での推移である。単純化していえば、“売値は仕入値の2.8倍前後”ということ。「ユニクロ」のファーストリテイリング(9983)は2倍前後であり、2社のスーツ類の売値と仕入値の差は大きいといっていいだろう。

 最近ではあまり見かけなくなったが、「2着目1000円」が成立した要因もこんなところにあったと推定される。生地・仕立代は“2着分”、人件費や店舗運営費は“1着分”で値付けをすれば、損することはなかったはずだ。


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