クラウンは、1955年の誕生以来、半世紀以上にわたり日本の高級車をリードする伝統のブランド。日本経済の高度成長期、1983年には「いつかはクラウン」のキャッチコピーとともに7代目がリリースされ、その後も着々と高級車としての地位を築いてきた。
そのクラウンがフルモデルチェンジするとともに、クラウン ハイブリッドを新設定、全国のトヨタ店で、「ロイヤル」、「アスリート」シリーズを2月18日より、ハイブリッドを5月6日より発売する。

13代目となる新型クラウンは、もちろん先進の技術を積極的に取り入れている。優れた走行性能と環境性能を両立するハイブリッドシステムを搭載し、卓越した燃費性能を実現。また、「ロイヤル」シリーズ、「アスリート」シリーズ、ハイブリッド全車に高い車両安定性と予防安全性能を確保したほか、ドライバーの眼の開閉状態検知により一層の衝突被害低減を目指した、世界初の「進化したドライバーモニター付プリクラッシュセーフティシステム(ミリ波レーダー方式)」を設定、さらに、カーナビゲーションとの連動により高度な運転支援を実現するなど、世界トップレベルの性能を備えた。
高級車として申し分ない性能を備えた新型クラウンだが、一方で近年、高級車としての地位が危ぶまれている。その原因がトヨタが推し進める高級車部門「レクサス」だ。レクサスは北米、ヨーロッパ、アジア、中東、中南米、アフリカ、オセアニアの各国で展開されており、高級車ブランドとして、すでにハイブリッド車をラインナップしている。日本国内でもレクサスの販売店が全国各地に設置され、トヨタ店で販売されていた高級車「セルシオ」も「レクサス・LS」としてレクサスのフラグシップモデルとして生まれ変わった。
クラウンも常にレクサスと比較され、その住み分けが課題になっている。この点についてトヨタの渡辺捷昭社長は、レクサスは世界的なプレミアブランドとして、クラウンは日本人向けに開発していると、両者の違いを説明している。新型クラウンは、「安心」「信頼」といった伝統と引き継ぎ、日本人の感性と調和する魅力を備えた高級セダンを目指して開発されたというが、はたしてトヨタのメッセージが国内の消費者に届き、月販目標台数5500台をコンスタントに超えていけるかどうか、注目される。
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