日本自動車工業会(自工会)が二輪車市場動向調査を行ったところ、若者の「バイク離れ」が進んでいることがわかった。調査によると、男女ともに「10代のユーザー」が減少、「50代以上のユーザー」が増加、全体として高齢化が進んでいる。需要形態は「代替」が55%と過半数を占め、「新規購入」は減少傾向にある。
以前は若者の交通の足や趣味として人気だった二輪車。若者はなぜ二輪車に乗らなくなってしまったのだろうか。自工会によると主な理由として、「経済的に余裕がない」「駐車スペースがない」などがあげられるようだ。
給料は上がらないのに、物価の高騰ばかりが目立つ現代日本では、趣味財・遊び道具として二輪車を購入する若者は減り続けている。何十万円もする二輪車はちょっとやそっとのバイト代や給料ではとうてい手の届くものではない。
また自工会はバイク離れのもう1つの要因に「二輪車の駐車場が不足している」と指摘。車と比べて手軽な移動手段であった二輪車だが、首都圏の駅前や繁華街では駐車するスペースは少ない。駐車場ではない一般道や歩道に長時間駐車しようものなら違法駐車としてペナルティを課されてしまうリスクにさらされる。
さらに現在、二輪車を取り巻く利用環境は「三ない運動」に苦しめられている。三ない運動とは望ましくない事象に対して3つの「ない」に集約したスローガンを掲げて禁止するよう呼びかける運動で、バイクにおいては交通安全重視の風潮から「乗らない」、「買わない」、「免許を取らない」の3つが教育委員会を中心に行われており、二輪車での通学を許している高校は少ない。
こうした背景から二輪車は若者にとって趣味・遊び道具としても、手軽な足としても価値が下がってきているのだ。
一方で現在二輪車を乗っているユーザーは「今後も二輪車に乗り続けたい」という人が89%にも上り、多くの人が継続乗車意向を示している。ただし若者が乗らずに、現在のユーザーが乗り続けるだけでは、全体的な二輪車のユーザーはどんどん高齢化する傾向が続くだろう。
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