FXブーム時の円安基調から一転して2007年後半から始まったサブプライムショックでは多くの投資家が損を被った。今後、FXで勝つためにはどうすればよいのだろうか。FXの今後を占うとともに個人投資家に求められることを挙げてみたい。(前編はこちら)(バックナンバーはこちら



今後は中国や中東にも注目を

 サブプライムショック以降、ドルの力は弱まり、為替市場は新たな局面を迎えている。今後はどのような流れになっていくのだろうか。ドルの復調はあるのだろうか。

 上田ハーロー株式会社の吉田氏の注目すべきポイントは、以下の通りだ。

「ドルが低調な反面、ユーロが強くなってきました。対ドル・対円で最高値を更新し続け、ますます力を増してきています」

「その背景にあるのは、欧州経済の好調と、ユーロに対する信用力の増大です。これまでは実験段階で懐疑的だったユーロに対して、市場が一定の評価を与え始めたということでしょう。外貨準備金に加えたり、ユーロで貿易の決済をするケースも増えてきて、今後はドルと分権化する可能性を含めています」

 また、ユーロ以外に、中国や中東も注目すべきだという。

「いまや世界経済は中国抜きで語れませんし、オイルマネーに沸く中東からも目が離せません。中東ではユーロと同じく統一通貨ができるという話もあり、世界に対する影響力は高まる可能性があります。中国元も中東マネーもFXで取り扱いはありませんが、その動きについて知っておくことをお勧めします」

 ちなみに、日本についてはどうだろう。景気の後退局面に差し掛かり、国力の低下から円に対する信頼感は揺らいでいくのだろうか。

「日本人は自虐的なのか、円に対して悲観的ですが、私は必ずしもそうだと思いません。日本の技術力は依然、世界中から高く評されています。海外では電車の切符を買うのに、お釣りが正確に出てこないなんてよくあることですが、日本ではそういったことはまずありえません」

「世界的に水不足が叫ばれるなか、日本企業が持つ海水の淡水化技術への評価も高く、エコ関連で躍進していくのも確かです。また、かつては有事の際に金やドルが買われるのが通例でしたが、米同時多発テロ以降、有事に円が買われる傾向が出てきました。まだまだ円も捨てたものではありません」

 景気の先行きは不透明なものの、世界的な資源高、環境問題への関心の高まりによって日本の技術が再評価されている点が、円買いにつながっている部分もあるようだ。

FX「勝者への道」を歩むために

 では、FXについてはどうだろうか。サブプライムショックという厳しい局面を経験した結果、取引会社、そして投資家はどのように変化していくのだろうか。(次ページへ続く)



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プロフィール
大正谷 成晴オショウダニ シゲハル

1973年生まれ。フリーランスライター・エディター。2001年よりビジネス誌を中心に活動を開始。現在に至る。趣味はサイクリング、料理、投資。


本記事は、投資や貯蓄などマネーを活用するための情報提供を目的としており、続きを見る


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