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株価暴落はピンチではなく好機
百年に一度のチャンスをあなたは生かせるか

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2008/11/08 09:00

 今回の恐怖相場で運良く安値で良い株が買えた人たちは、すぐに売ってしまうのではなく、いまいちどじっくり胸に手を当てて、自分がやっているのはトレーディングなのか、それともインベストメントなのか、よく考えるべきだ。(バックナンバーはこちら)

百年に一度のチャンス

 株を買うことをまだ「株をやる」と言ってる連中が多いが、自分が実際に何をやっているのか、何をやろうとしているのか判っているのだろうか。

「やる」だの「やらない」だのと気軽に用いられているようだが、男女の間でもこの言葉をうっかり誤解したままことに及んだりすると、後でえらい目に遭ったりするように、何かをやる前には、一体自分は何をやろうとしているのかをまず自問自答するといい。

 いまの日本では、とくにネットでのやり取りを見ていて気付くのは、株をやっている連中の多くは「投資」ではなく「トレーディング」を「やる」と考えているようだ。

wallstreet

 このところの株価の急落で立派な企業の株価が信じられないところまで売り叩かれた。流石にそこまで下げると、ここらで一寸買ってみようとする動きが出て、ネット証券では新規口座開設が相次いでいるとか。

 それはそれで大変結構なことだが、多分大半の人たちは安く買えたとしても、もう売っているのではないだろうか。

 現に「コマツを安く勝ってもう売り抜けた」という話も聞いた。
 こうした投資家のことを英語では「トレーダー」と言い「インベスター」とは呼ばない。今回の暴落の大きな原因は需給の不均衡がもたらしたものであり、恐怖に駆られて売りが増え買いが激減したために、飛んでもない安値が輩出したのだが、この現象はひとえに流動性に欠けたからであり、その意味では売り買いを頻繁に行うトレーダーも市場に不可欠な存在である。

 トレーディングはそれなりに市場の役に立っているのは確かだが、投資の方法としては同時に「インベストメント」も忘れないことだ。

チャンスを無駄にしない

 自分が起業家になって会社を興し、友人、知人に出資を求めたとしたら、多分出資をする人たちは「何年で元本が回収出来るか」と考えるはずである。そのため事業の内容や将来のビジネスの展望など聞かれるだろうし、未上場なのだから配当についての考えも聞かれるはずである。

 インベストメントの意味する投資は本来企業の将来価値がベースとするのが投資であり、目先きの株価を対象とするトレーディングとはスタンスが全く異なるのであるが、なぜか日本ではこうした考え方は少数派である。(次ページへ続く)


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著者プロフィール

  • 三原 淳雄(ミハラ アツオ)

    激動する内外経済の今後を展望し、対応を説く経済評論家。1937年満州国チチハル(現・中国)生まれ。九州大学卒業後、日興證券に入社。企業派遣によるノースウェスタン大学経営大学院留学、スイス銀行チューリッヒ支店勤務などを経て、ロスアンジェルス支店長。1980年から評論活動に入る。近著に『金持ちいじめは国を滅ぼす』(講談社)など。TV東京「News モーニングサテライト」 隔週月曜日(AM5:45~6:45放送)のゲストとして出演中。

本記事は、投資や貯蓄などマネーを活用するための情報提供を目的としており、続きを見る

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