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サブプライム問題を赤福を例に説明してみました

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2007/12/06 17:00

 なぜこんなに日本株が下がるのか? なぜ円高なのか? 今世の中で大きく騒がれている米国サブプライム、いわゆる非適格者向け住宅ローン問題。経済のキーワードを身近な題材を使って解説することで、サブプライム問題の本質にせまります。

CDOと賞味期限切れの赤福

 サブプライム問題の本を開くとまず必ず出てくる CDO (Collateralized Debt Obligation )。最初に出てくるだけあって今回の問題で一番重要なキーワードであり、2006年には約30兆円分( メリルリンチ証券集計 )も発行された人気商品でした。CDOが何者か、また、サブプライム( 非適格者向け )住宅ローンを含んだCDOがどういうものだったのか、どんな問題があったのかを、07年10月に賞味期限の偽装が発覚した赤福を例に解説していきましょう。

賞味期限切れの赤福もCDOに入れれば新品同様に

「賞味期限」の偽装問題が大きな問題になりましたが、そこは現代の日本の食品、すこし期限を過ぎてしまったからといって、すべてダメになってしまったというわけではありません。赤福餅でも同様で、賞味期限を過ぎていても全部ダメになるわけではなく、その中から使える餡や餅を取り出し、再利用していたそうです。

 少々危ないものでも、「腐ってそうな所とそうでない所をうまく切り分ける仕組み」さえあれば、再利用できてしまいます。CDOの仕組みはこれと全く同じで、賞味期限切れの赤福をCDOという「魔法の箱」に入れると、「新品同様」と「非常に危ない部分」に切り分けられて出てきます。

リスクの高い投資先が安全資産に

 CDOを使うと、リスクの高い商品を、安全資産と超ハイリスク資産な投資商品に切り分けることができます。具体的には、次のような取り決めにより、商品を組成します。

 このような仕組みにより、元々リスクの高い商品を安全商品と超ハイリスク商品に分割することができます。それぞれの商品において、「どれぐらい将来に損失が出るか?」を金融工学を用いて予測し、価値(値段)評価が行われます。一般的には安全商品はローリターン、超ハイリスク商品はハイリターンという価値評価になります。


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著者プロフィール

  • 課長 今調査役(カチョウ イマチョウサヤク)

    大学院で物理学を志すも途中、島耕作にあこがれ金融業界へ。本職は債券市場と計量分析のアナリスト(自称調査役)であるが、お金の流れを追う過程でマクロ経済、株式、商品、アセットアロケーションなどを学び、株の銘柄選択以外すべてに通じるマルチアセットアナリストとして、多方面で活躍(予定)。日本人として日本人の資産をいかに有効利用するかを生涯の目標とする。
    好きな言葉 「潮が引いたとき、誰が裸で泳いでいたかがわかる」

本記事は、投資や貯蓄などマネーを活用するための情報提供を目的としており、続きを見る

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